新記録に“専属”職人「次もうちのバットで」

[ 2009年9月14日 20:00 ]

 「すごい記録を日本のバットで達成していただいてうれしい」「次の記録も私たちのバットで」。イチロー選手が米大リーグで9年連続200本安打を達成した14日、愛用のバットを作り続けてきたベテラン職人らも偉業を祝福、活躍に貢献できた喜びを口々に語った。

 ミズノテクニクス(岐阜県養老町)で、イチロー選手の“専属”として17年間バットを作り続けてきた久保田五十一さん(66)にとって、今季は節目のシーズン。後任に決まった名和民夫さん(42)に「ずっと形の変わらないバット」(久保田さん)を引き継ぐため、共同作業で仕上げた製品が初めて公式戦に“デビュー”。出来具合を見守ってきた。

 「期待と、バトンタッチする不安とが入り交じる複雑なシーズンだった」(久保田さん)。そんな不安もイチロー選手の快打が一掃。「余計な心配だった」とほっとした表情で振り返った。

 名和さんも「引き継ぎのプレッシャーもあったが、まだまだこれから。10年連続200安打も私たちのバットで達成してほしい」と力を込めた。

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2009年9月14日のニュース