スポキャリ

【23卒】就活につまずく体育会学生!

[ 2022年2月14日 20:00 ]

スポキャリ
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 「まだまだ、これから本格化」
 
 多くの体育会のオフシーズンが終わり、2月からの全体練習や春のリーグ戦に向けた練習試合などが始まってくる時期となってきました。

 ただ、ここ2年はコロナウイルスの影響により、活動停止などの制限がかかることがあり、身体的にも精神的にもモチベーションを保つのが難しくなっています。

 一方で、行動制限により練習自粛などで時間が作れた学生も多く、就活の方へ積極的に時間を費やす学生も多くなって来ていると感じています。

 しかし、その活動の中身といえば、先輩が行ってきた就活の方法を踏襲したり、大手企業のみにエントリーして就活をやっている気になっていたりと安易な形で進めている学生がいます。

 体育会学生の多くはエントリーする企業が少なく、一般学生の半分ぐらいにとどまっているのではないでしょうか?

 「まず、しっかりと自己分析をしよう」
 
 OBやOGが勧めてくれた企業の選考を『先輩に言われたから』『大手だから』と十分に考えず受けたり、練習で忙しいからと1社しか受けなかったりするケースもある。

 きちんと自己分析しないまま選考に臨んで内定を得ても、実はミスマッチで、入社後にギャップを感じて嫌になるケースも多くなっています。

 ミスマッチを減らすためにも、就活でまず重要なことは自己分析です!

 毎年、「就職活動で、もっと早く取り組めばよかったことランキング」1位が「自己分析」となっています。
(一般財団法人 雇用開発センターの調査より)。

 自己分析の重要性は色々なところで言われていますが、毎年、同じ結果となっています。

 「なぜこの会社を選んだのか」

 「どんな仕事をしたいと考えているのか」

 「この仕事を通じて、会社や社会にどんな影響を与えたいのか」

「そもそも、自分はどんな人生を送りたいのか」

 「本当にこの会社でいいのか」
 
 などといった本質的な問いに、誰に対しても、偽りなく答えるためには、自己分析が必要不可欠なのです!
 
 「コロナ禍で変わった就活」

 コロナ禍になって2年が経ち、先輩の苦労や経過を見てきた23年卒の学生は、例年よりも早めに就活に動き出し、情報を得ようという積極的な人が多くなってきました。

 説明会や選考過程がオンライン化したことで、体育会学生でも時間を効率的に使えるようになったことは大きなメリットになっています。

 一方、オンラインで説明会などに参加しやすくなり、選択肢が増えたが、「どの企業に応募したらいいのか」迷ってしまっている体育会学生もいます。

 オンライン化によって、授業の合間にどこからでも選考に参加できる気軽さや、会場の人数制限を気にすることなく説明会を開催できるようになったことは大きな利点になっています。しかし、その気軽さゆえに、やみくもに人気企業の説明会に参加し、「就活をしている気になっている」という状況に陥る学生が垣間見られます。

 行動量を増やすことや幅広く業界をみることは大事だが、まるで動画サイトで動画を流し見するような感覚で各企業の説明会に参加をしていると、結果的に気づきを得られず、自分が何に興味があるのかがわからなくなってしまうのではないでしょうか。

 そのためにも自己分析をしっかりとして、説明会の参加に目的を持ち、自分自身が企業選択において何を重要視しているかを見極めることが大切だと思います。

 「まだ間に合う、でも業界によっては厳しい」

 政府が決めた情報解禁日は3月1日、面接開始は6月1日からとなっています。

 ただ、このスケジュールを守っている企業は、もはや存在しないと言っても良い状況となっています。

 ほとんどの企業が、それより前の夏・冬インターンなどを通して優秀な学生を探し出し、本選考とは別の早期選考に招待したり、そのまま内定を出したりしています。もっと早く動き出して夏から冬のインターンで結果を出せていれば、早期選考ルートに乗れたかもしれないし、今ごろは内定の1つももらえていたかもしれませんでした。

 しかし、そうした早期選考では採用枠のすべてを確保しきれないので、たいていの企業は枠の一部はすで埋まった状態で、3月以降に残りの採用活動を行います。ですから出遅れてはいるけれども、今からしっかり取り組んでいけば、ほとんどの業界では「まだ間に合う」状況なのです。

 就活の出遅れは焦りを生み、焦りは就活を雑にしますが、雑な就活から内定には結びつきません。たとえ実際に就活に出遅れていたとしても、自分のやるべきことを冷静に見極め、一つ一つ丁寧に対応することが大切です。


 「まだまだこれからが本番!」


 (1)自分の目指すべきゴールを明確にする

 就活につまずいてしまった体育会学生がまず優先してやらなければならないことは、自分の目指すべき就活のゴールを明確に定めることです。

 就活は競技ではないので、いかにライバルに打ち勝ち、たくさんの内定を獲得するかは重要ではありません。就活で大切なのは自分の納得できる内定を取ること、つまり本当に自分が長く働いていけると思える企業=自分に合った企業から内定をもらうことです。

 そのためには、まず時間がかかっても自己分析や企業・業界研究を徹底し、自分の目指すゴールを明確にする必要があります。徹底した自己分析によって自分を掘り下げ、自分に向いている仕事は何か、自分の目指すべき方向性、就活の軸を定めましょう。

 初めは時間がかかっても先に確実なゴールを設定することが、結局は就活成功への近道です。


 (2)説明会やイベントに参加し、積極的に企業と接触する

 まだ志望先が絞れていないときは、複数の企業・業界を同時に比較できるので、合同説明会に参加するのが効率的です。ある程度絞れてからは個別の説明会などに参加すると、その企業・業界への理解がもっと深まります。

 とにかく企業と直接接触できる機会を持たなければなりません。
 

 (3)焦りは禁物

 就活は経験を積めば積むほど勝手がわかってきて、雰囲気にも慣れ、反省と改善を繰り返しながら良くなっていくものです。そのためには、とにかく企業と接触する機会を増やして、どんどん場数を踏みましょう。

 複数の企業と同時進行で接触していくことは基本ですが、無理のない範囲で行うことが大切です。

 落ち着いて無駄な動きを避け、一つ一つ丁寧に就活することを心がけてください。


 「さいごに」

 就活といえば、社会に出るための大きなイベントであることは間違いありません。
しかし、就活がゴールではありません。社会に出るためのスタートです。

 就活をゴールに設定してしまうと企業の入ったことで満足してしまい、その先(入社後)に「考えていたのとは違った」など、つまずいてしまうことがあるかもしれません。

 この就活の機会を通じて、「自分はどうなりたいか」「自分に何ができるか」など、これからの長い社会人人生を考える機会と捉えてみれば、いい方向に進めるのではないでしょうか。

 まずは今の状況を把握し、自分は何から始めるべきなのか考えてください。慌てず自己分析と企業・業界研究を徹底し、自分の目指すゴールを明確にしてから取り組むことが、結局は「内定獲得」への近道です。

 我々はそんな体育会学生の皆さんを応援しています。是非、一緒に頑張って乗り越えていきましょう!

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