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22卒体育会学生就活 「コロナ禍の影響」は?

[ 2020年12月24日 12:00 ]

第一志望の業界を志望するに至ったきっかけ(㈱ディスコ 学生モニター調査結果より)

 これまで経験のない疫病により、異例の年となった今年もいよいよ年末を迎えました。大半の部活がオフの期間に入り、学校も冬季休暇となり一息つかれているのではないでしょうか。体育会学生はこのオフの過ごし方が来シーズンの成果に繋がってきます。それは競技だけでなく、就活も同じです!このオフの時期を使って就活した人、就活しなかった人の差は明らかとなり学生最後のシーズンを精一杯競技に没頭できるかどうかも、このオフの過ごし方にかかっていると言っても過言ではないでしょう。

◆コロナ禍による影響は・・?
 コロナ禍により、外食産業・航空業界・旅行業界を中心に採用の中止や減少が相次いでいます。22卒の学生のうち約4割が就職に「非常に厳しくなる」と答えており、「やや厳しくなる」という回答も加えると9割以上の人が厳しくなると予想しています。21卒の学生では「非常に厳しくなる」と答えた学生は約1割でしたので、厳しいと感じている人は4倍に増えているという状況です。また、就活のオンライン化が進み、企業研究の情報不足やオンライン面接を心配している学生も多いようです。(㈱ディスコ 学生モニター調査結果より)

◆志望業界について
 このように厳しい状況を反映してか、学生たちが志望業界を決める時期も昨年より早まっているようです。22卒では約3割の学生が志望業界について、すでに「明確に決まっている」と回答しています。「なんとなく決まっている」と合わせると8割近い学生がすでに志望する業界を決めていることがわかります。例年になく、早いペースで進んでいることがわかります。

 次に「第一志望」としている業界を志望するに至ったきっかけについて尋ねたところ、グラフのような結果が出ました。最も多かったのは「インターンシップ等のプログラムに参加して興味を持った」で約4割強と圧倒的に多いことがわかります。2位は「合説・WEB合説で話しを聞いて興味を持った」「自己分析の結果、自分に向いていると思った」「業界研究の結果、興味を持った」がそれぞれ約3割程度と自分の志向や適性を確認し、志望を深めている学生が多いことがわかります。

◆志望の志向
 コロナ禍の影響だけではないと思いますが、これまでの大企業一辺倒から中小企業への就活も活発化しています。中小企業への就活予定を尋ねると「予定する・予定あり」が約5割で「予定する可能性あり」の3割を加えると約8割の学生が幅広く検討をしていることがわかります。

◆就活イベントの活用
 就活イベントへの参加状況を確認したところ、約9割が「オンライン形式」に参加経験ありとなっているものの、「対面式」は約5割と前年より3割程の減少がみられ、オンラインでの参加が圧倒的に多くなっています。また、今後のイベントへの参加意向を尋ねると「オンライン形式」に約7割と高いものの、「対面式」も約5割に上っています。特に体育会学生は、オンラインではなかなか体育会の良さが伝わりにくい場合が多く、「対面式」のイベントをうまく活用して、就活していくことが重要ではないかと思います。

◆さいごに
 ここまで22卒生の傾向について説明してきました。冒頭に述べたように、体育会学生は就活でもこのオフの時期が非常に重要になってきます。就活イベントへも積極的に参加して、企業の大小や業界を絞り込みすぎずに、色々な企業の話しを聞いて「自分のやりたいこと」「自分ができること」から就活を進めていくようにしてほしいと思います。「就活=ゴール」ではありません!就活を通じて自分を見つめ直し、ここからの長い人生において、「本当のキャリアプラン」を考えるようにしてください。

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