【スノーボード】村瀬心椛、2冠へSS予選2位突破 上着脱いで“勝負モード”空気抵抗カット 

[ 2026年2月17日 05:10 ]

ミラノ・コルティナ五輪 スノーボードスロープスタイル(SS)女子予選

女子スロープスタイル予選 滑走する村瀬心椛
Photo By 共同

 悪天候予報の影響で1日前倒しされ、15日に行われたスロープスタイル(SS)女子予選で、ビッグエアとの2冠を目指す村瀬心椛(21=TOKIOインカラミ)が84・93点の2位で、上位12人による17日の決勝進出を決めた。4位の岩渕麗楽(24=バートン)、7位の深田茉莉(19=ヤマゼン)も突破。鈴木萌々(18=キララクエスト)は18位で予選落ちした。

 普段は私服でもダボッとした着こなしを好む村瀬が、スタイルを捨てた“勝負モード”で堂々の2位通過を決めた。「(直前)練習でなかなか板が走らなかったので、できる限りのことをして」と上着を脱いで空気抵抗をカット。1回目に3つのジブ(レールなどの障害物)と3つのキッカー(ジャンプ台)の全てで着実に技を決め「めっちゃ飛んでいった。諦めない気持ちが凄く大事と思った」と朗らかに笑った。

 上着を脱ぐスタイルは、1月18日にスイスで行われたW杯決勝でも実践。横3回転技などをつないで優勝した経験が、五輪本番でも生きた。2回目は横3回転半技など、決勝を想定したルーティンを試し「スピードを切って(落として)しまったので、ちょっと(飛距離が)足りなかった」と手応えは十分。「スピードがあれば12、12、14(連続3回転半、4回転の連続ジャンプ)も入りそうな気がする」と、4年前ならビッグエアで優勝できるレベルの技の投入も予告した。

 金メダル獲得から1週間。基本的に練習以外は選手村内で過ごしており、街で声をかけられたりチヤホヤされる場面には出くわしていないという。ただデジタルネーティブのZ世代らしく、SNS上の反応には敏感。「いろんなアカウントでコメントが来たりとか、めっちゃあります」とバズりっぷりを心から喜んだ。

 2冠ならさまざまな「史上初」記録が付いてくる大快挙。「自分の滑りをしたら絶対結果はついてくる」と、自信を持って決勝に臨む。

 ▽五輪の2冠 98年長野大会から始まったスノーボード競技で過去の2冠達成は14年ソチ大会の男子パラレル大回転、同回転を制したビック・ワイルド(ロシア)、22年北京大会の女子スノーボードクロス、同混合団体を制したリンジー・ジャコベリス(米国)のみ。個人種目2冠はワイルドのみで女子はいない。冬季五輪の日本勢では98年長野大会のスキー・ジャンプ船木和喜(個人ラージヒル、同団体)、18年平昌大会のスピードスケート高木菜那(女子マススタート、女子団体追い抜き)が2冠を達成しているが、個人種目2冠はいない。夏季の日本女子では21年東京大会の競泳で大橋悠依(200メートル、400メートル個人メドレー)のみが達成している。

 ▽スロープスタイル コース上に設置されたジブアイテムと呼ばれる障害物やジャンプ台を使い、滑りの出来栄え、難易度、多様性、独自性などの滑走技術を争う採点競技。予選は2回、決勝は3回の試技が行われ、いずれもベストラン方式(最も高い得点で争う)で順位を決める。五輪では14年ソチ大会から採用され、今回が4大会目。これまで日本選手のメダルはない。

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