【スノボ】平野歩夢7位で2連覇&メダル消滅 選手生命危機の骨折から27日…奇跡的回復で出場も

[ 2026年2月14日 04:43 ]

ミラノ・コルティナ冬季五輪第8日 スノーボード   男子ハーフパイプ決勝 ( 2026年2月13日    リビーニョ・スノーパーク )

<ミラノ・コルティナ五輪 スノーボード男子ハーフパイプ決勝>2回目をフルメイクした平野歩夢(撮影・小海途 良幹)
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 スノーボード男子ハーフパイプ(HP)決勝が行われ、22年北京五輪金メダリストの平野歩夢(27=TOKIOインカラミ)が7位に終わり、2連覇とメダル獲得を逃した。1月17日のW杯第5戦で転倒し、腸骨と鼻骨の2カ所を骨折してから27日。超人的回復で出場を果たしたが、表彰台に届かなかった。

 転倒した試技1回目は27.50点で12人中9位。2回目は大技のフロントサイド・ダブルコーク(DC)1620(4回転半)を成功させ、フロントサイド・トリプルコーク(TC)1440も決めてフルメーク。86.50点をマークして5位に浮上していた。逆転を狙った3回目もフロントサイドDC1620をグラブを変えてメークしたが、4つめのトリックで転倒した。

 斜め軸に縦3回転、横4回転する大技「トリプルコーク(TC)1440」をただ1人決め、悲願の金メダルを獲得した北京五輪から4年。4度目の五輪は27歳という年齢で迎えることもあり、「(過去3回と比べて)体の変化が一番(感じる)。朝起きて、疲れが取れていないとか、今まではこれだけ滑れたというのが、若い時からだと全然違う。ケアや練習時間を考えて向き合っている」と言う。それでも現状維持では連覇は成し遂げられない。自分の心と体にムチを打ち、4年の歳月を闘ってきた。

 日進月歩で技が進化するHPにおいて、4年前はTC1440が限界とされていたが、「限界と思われても、自分も限界を続けられているうちは(さらなる)限界をつくり続けていきたい」と新技習得にも着手してきた。24年9月には地元の新潟県村上市にHPの形状を模した屋外トレーニング施設「村上スノーリサーチ&トレーニングセンター」が完成。理想の練習環境を手に入れ、後輩選手からは「バグジャンパー」とイジられるほど練習に没頭する日々だった。

 まだ10代だった17年3月に米国で肝臓破裂の大ケガを負った平野だが、近年も23年秋に左肩じん帯を痛め、24年秋には右肋骨を骨折。昨年3月の世界選手権も左肋骨を骨折し、欠場を余儀なくされるなどケガと戦い続けてきた。それでも昨季、五輪選考レースが始まった後は強行出場したことも。脳裏にちらつくのは、戸塚優斗や平野流佳といった、頼もしくもありライバルでもある後輩たち。「プッシュされて、いい刺激になっている」存在が、さらなる高みを目指す原動力になった。

 1月のW杯で転倒し、そのまま大会を棄権。緊急帰国して精密検査の結果、2カ所の骨折や打撲と診断された。五輪2連覇はおろか出場すら危ぶまれる状況だったが、驚異的な回復力と周囲のサポートで4度目の大舞台に立った。五輪を前に発売されたシグネチャーモデルのゴーグルのストラップは、平野の希望で「命」という漢字がモチーフとして採用された。まさに命そのものと、選手生命の危機を乗り越え、魂の滑りで五輪王者の矜持(きょうじ)を示した。

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