【世界陸上】リレー侍6位 メダルに届かず 桐生「走り出した瞬間に右足ふくらはぎがつった」

[ 2025年9月22日 04:45 ]

陸上 世界選手権東京大会 最終日 ( 2025年9月21日    国立競技場 )

<世界陸上9日目>男子400メートルリレー決勝、鵜沢(手前)にバトンをつなぐ桐生(撮影・木村 揚輔)
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 大会のフィナーレを飾る男子400メートルリレー決勝で、日本は38秒35の6位だった。4年前の東京五輪メンバーだった桐生祥秀(29=日本生命)を主将とし、若手ベテランの融合で3大会ぶりのメダル獲得を狙ったが、惜しくも届かなかった。それでもバトンのつながらなかった東京五輪の苦い記憶を払拭。27年北京大会、そして28年ロサンゼルス五輪への再出発となった。

 雨が降りしきる中、リレー侍はぼうぜんと立ち尽くした。予選と同じ小池→柳田→桐生→鵜沢の順で力走。3大会ぶりのメダルを目指したが、6位でのフィニッシュだった。大会のフィナーレを飾る種目。5万8000人で埋め尽くされた国立から万雷の拍手が湧き起こった。それだけに悔しさが増す。桐生は「僕がちゃんと走っていればメダルいけたと思う。僕の責任」と言い、小池も「メダルは獲れた」と唇をかんだ。

 アクシデントが重なった。1→2走のバトンワークが乱れる。小池は体が硬くなり脚が思うように上がらなくなるのを感じたと言い、柳田に渡す直前につまずいた。「正直もっと前で渡せた。それに尽きる」と猛省する。柳田が走り出すタイミングを早くして攻めたが、逆効果となった。3走でコーナーワークのスペシャリスト桐生は「走り出した瞬間に右足ふくらはぎがつった」と言う。6位で受けたが、最下位の8位まで順位を下げてしまった。雨の影響で普段履く厚底シューズを薄底のものに変更。万全を喫したが、不運な結果となった。

 今大会は多士済々の11人が集まった。34歳の飯塚から16歳の清水まで分厚い選手層だった。主将の桐生は、全員が集まった直前合宿初日「みんなで自分の区間ではない部分も共有しよう」と提案した。従来は各区間ごとの部分的なミーティングにとどまっていたが、走る可能性のある全員が全区間の映像を確認。強みや弱みを把握することで結束は増していった。一緒に食事を取りながら世代間のコミュニケーションも深めた。予選から0秒4タイムを縮められると共有。それでも、世界の壁は厚かった。

 4年前の東京五輪はバトンがつながらなかったが、今度はしっかりつないだ。小池は声を絞り出した。「入賞という形を残せた。最後、ファンの皆さんにあいさつができたのはバトンをつないでゴールできたから」。負の連鎖を断ち切り、27年北京大会、28年ロサンゼルス五輪へ。リレー侍の物語は続いていく。

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