ドーピング容認大会から出場打診された競泳金メダリスト「人生を変えるほどの金額」提示にも“ノー”

[ 2025年9月18日 16:15 ]

今夏の世界選手権にも出場したチャルマーズ(右)(AP)
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 競泳男子100メートル自由形の五輪3大会連続メダリスト、カイル・チャルマーズ(27=オーストラリア)が、ドーピング容認の国際大会「エンハンスト・ゲームズ」出場の打診を断っていたと、同選手のマネジャーが明かした。地元紙シドニー・モーニング・ヘラルドが18日、報じた。

 「エンハンスト・ゲームズ」は来年5月、米ネバダ州ラスベガスで第1回大会を開催予定。陸上、競泳、重量挙げが実施競技に含まれている。世界陸連や世界水連は、同大会に出場した選手を資格停止とする方針を明らかにしているが、大会主催者は17日、陸上の22年世界選手権男子100メートル優勝のフレッド・カーリー(30=米国)が出場すると発表。陸上からの出場決定は初で、同種目で21年東京五輪銀、24年パリ五輪銅メダルのカーリーは「世界記録は常に究極の目標。全エネルギーを限界突破に注ぎ、史上最速の人間となる機会を得た」とコメントした。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙によると、チャルマーズのマネジャーを務めるロスフィールド氏は、パフォーマンス向上薬の使用を認めるエンハンスト・ゲームズから「水泳選手、いや、オーストラリアの五輪選手全員にとって人生を変えるほどの金額」を提示されて出場の打診があったと明かした。しかし、チャルマーズは即座に拒否。「彼と彼の若い家族を支え、住宅ローンの支払いにも役立つはずが、最初から“ノー”と言った。短い話し合いだった」という。

 チャルマーズは五輪の男子100メートル自由形で16年リオデジャネイロ大会で金メダル、21年東京大会と24年パリ大会で銀メダルを獲得。28年ロサンゼルス五輪出場を目指しており、ロスフィールド氏は「彼を突き動かすのは国のために競い合うこと、(オーストラリア代表の)緑と金のユニホームを着て表彰台に立つこと、そして、スポーツを愛しているからこそそれを続けることなんだ」と力説した。

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