【世界陸上】17歳・久保凛 涙の予選敗退「超悔しい」2分2秒84で組7位 日本勢初の準決勝進出ならず

[ 2025年9月18日 20:13 ]

陸上 世界選手権東京大会第6日 女子800メートル予選 ( 2025年9月18日    国立競技場 )

レースを終え、声援に応える久保(撮影・木村 揚輔)
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 女子800メートルの予選が行われ、日本記録保持者の久保凛(東大阪大敬愛高3年)が3組に登場。2分2秒84で同組7位でフィニッシュとなり、予選敗退が決定した。

 スタート前に名前がコールされると、久保は手を挙げて四方にお辞儀。大きな歓声に包まれた。

 1周目は後方に位置取り。ラスト1周で前に出るかと思われたが、内側のポジションで屈強な外国人選手らの壁に阻まれた。最後の直線で外側に出てスパートをかけたものの、懸命の追い上げも1人を抜くのが精一杯だった。

 レース後は「走ること自体が凄く幸せで、応援してくれた方々に感謝でいっぱいです」と語ったところで、涙がこぼれた。初の大舞台は不完全燃焼に終わり「最初から想定していたレースプランができなくて、何もできずに終わってしまったので超悔しいですけど、強くなってまた戻ってきたいです」としぼりだした。

 そして「初めての世界陸上が東京ということで凄く貴重な経験でしたし、この経験をこれからにつなげていきたい」と未来を見据えた。

 昨夏のパリ五輪出場を逃してから、この大舞台に懸けてきた。冬季の駅伝練習を早めに切り上げ、800メートルの練習に特化。地力を蓄えてきた。「やっぱり大きな目標として“世界陸上に出たい”っていうのがあって、練習から気持ちを入れて取り組んでこられた」。シーズン前にインフルエンザを患うなど出遅れもあったが、7月の日本選手権で自身の日本記録を更新する1分59秒52をマーク。進化を示した。

 小学1年で始めたのは、兄もしていたサッカー。一方で低学年の頃から、サッカーの練習がない日は祖母の浩子さんが教える陸上クラブに通った。高学年になると、地元の駅伝大会に出場して区間新記録をマーク。周囲の見る目だけでなく、本人にも「サッカーより陸上の方が向いてるな」という思いが強くなった。中学から本格的に始めると、800メートルで才能が開花。3年で全中を制した。

 父の建二郎さんを和歌山に残して、母らと大阪に引っ越して東大阪大敬愛高に進学。高2の4月にグランプリレースに臨み始めた頃から「世界」に対する目線が変わった。「“世界に羽ばたけるようになりたい”と。漠然としていた夢が目標に変わった」。中1で陸上部に入り、本格的に競技を始めてから5年半。驚異的な成長を遂げ、高校生の女子個人種目では07年の1万メートルの絹川愛以来となる世界選手権出場を果たした。 
 
 

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