角界の「負け組の星」森麗は弔い勝利ならず しこ名の由来「ハルウララ」には「感謝しています」

[ 2025年9月15日 11:10 ]

大相撲秋場所初日 ( 2025年9月15日    東京・両国国技館 )

<大相撲秋場所2日目>押し出しで琴寺尾に破れる森麗(右)(撮影・大城 有生希)
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 西序ノ口12枚目の“癒やし系力士”森麗(もりうらら、38=大嶽部屋)は今場所最初の取組に臨んだが、東序ノ口12枚目の琴寺尾(15=佐渡ケ嶽部屋)に押し出しで敗れた。

 この日は特別な気持ちで土俵に上がった。9日、しこ名の由来にもなった競走馬「ハルウララ」号が死去。森麗の心中を察したファンからも「もりうらら!」の力強い声が飛ぶなか、仕切りの時からいつになく所作に力を入れて勝利を目指した。だが気合も空回り。相手に中に入られて終始防戦一方で敗れた。「自分の感覚でいった。供養で勝ちたいと気合を入れましたが緊張した。ダメでした」と悔しそうに振り返った。

 初土俵は2003年夏場所。序ノ口デビューから史上ワーストの38場所連続負け越しと角界最弱力士の名をほしいままにしていたが、09年九州場所で大きな転機が訪れた。当時、公営の高知競馬で連敗を続けながらもひたむきに走り続けた「ハルウララ」号の姿が国民の共感を呼び、一大ブームを巻き起こした。その馬名にあやかって本名の森川から「森麗」に改名。「麗」には少しでも愛される力士になってほしいという願いも込められた。森麗を名乗ったその場所で4勝3敗。入門後初めての勝ち越しを果たした。

 その後は序二段下位と序ノ口を行ったり来たりで、通算133場所で勝ち越しは11場所。それでも「しこ名には愛着がある」という。場所後には師匠の大嶽親方(元十両・大竜)が定年を迎える。秋場所での勝ち越しを目指す38歳は「ハルウララがいてくれたおかげでみんなに覚えてもらった。さみしい気持ちもあるが、感謝している」と天国のハルウララへひとつでも多くの朗報を届ける覚悟だ。

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