【陸上】高野進氏 29歳・桐生が熟練の走り「また彼の時代が来る」

[ 2025年8月4日 04:59 ]

陸上富士北麓ワールドトライアル ( 2025年8月3日    山梨県・富士山の銘水スタジアム )

 陸上の富士北麓ワールドトライアルの男子100メートル予選でゴールする桐生祥秀(左)
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 【高野進の目】間近で見ていたが、熟練の走りだった。号砲から30メートルまでの15~17歩で前傾姿勢からトップスピードまで加速する動き自体は昔から変わらないが、その動作が滑らかだった。足が膝前までスイングしながら接地。むちのように、膝下の柔らかい使い方ができていた。体幹がしっかり動いているから、末端を無理に動かす必要がなかった。

 桐生が悪い時は加速がうまくいかず、中盤以降も力んで体が浮く。総歩数も49歩かかるが、今回は47.5歩。トップスピードへ乗せる加速が滑らかで、中盤以降も体が浮かなかったことで歩数が少なかった。標高が高いため空気抵抗が少なく、気象条件も良かったが、追い風参考にならずに公認記録で合わせてきたのもスター性を表している。
 彼はデビューが早く、悩んだことも多かったと思うが、今は自然体で安定したレースができている。また桐生の時代が来るのかと予感させてくれた。(男子400メートル前日本記録保持者、92年バルセロナ五輪8位、東海大体育学部教授)

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