フェンシング 加納虹輝が男子エペ個人で日本勢初優勝「感慨深い」 日本人不利な種目でパリに続き頂点

[ 2025年7月29日 04:00 ]

フェンシング世界選手権第6日 ( 2025年7月27日    トビリシ )

 男子エペ個人決勝でゲルゲリー・シクロシ(奥)を破り、優勝した加納虹輝=トビリシ(共同)
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 男子エペ個人で、24年パリ五輪王者の加納虹輝(27=JAL)がエペでは男女通じて日本勢初優勝を飾った。今季はW杯とグランプリで一度も表彰台に上がっていなかったが、シーズン最後の大一番で勝負強さを発揮。加納に準決勝で敗れた山田優(31=SAGAスポーツピラミッド)は銅メダルを獲得し、エペ種目での日本勢ダブル表彰台も史上初という歴史的な一日となった。

 パリ五輪で日本に個人種目初の金メダルをもたらしてから1年。今度は世界選手権のエペで初の金メダルをもたらした加納は、表彰式の国旗掲揚で涙ぐんだ。「パリ五輪に続いて、自分の結果によって国歌を聴くことができて感慨深いものがあった」。最も選手層が厚く、小柄な日本人には不利な種目で、再び世界の頂点に立った。

 準々決勝、準決勝と日本人対決を制し、決勝はパリ五輪団体決勝のアンカー対決で敗れたシクロシ(ハンガリー)と対戦。9―9で勝敗が付かず、迎えた一本勝負。「今回は自分から仕掛ける」と1年前の反省を生かして積極的に仕掛け、相手の胸を突くとピスト上で喜びを爆発させた。

 パリ五輪後、21年東京五輪の団体や加納を金メダルに導いたウクライナ出身のゴルバチュク・コーチが退任。今季は表彰台が遠く、「途端に勝てなくなったら、どうしようと思った」時期もあったという。それでも名伯楽の教えを思い出し、現在の坂本圭右(けいすけ)コーチと会話を重ねて試行錯誤。カザフスタンのコーチになった恩師にも、成長した姿を見せつけた。

【31歳山田が銅 初のW表彰台】
 山田は準決勝で加納に敗れたものの、世界選手権の個人戦では初となるメダルを獲得。パリ五輪は準々決勝敗退だっただけに「今日は上出来。一つ成長として捉えていい」と笑顔を見せた。1回戦から接戦続きで「初戦から苦しい戦いが続いて(準決勝までに)消耗しすぎた」と苦笑いを浮かべたが、意地を見せた31歳のベテラン。30日に本戦がある団体では加納らとともに「エペジーーン」として再び頂点を目指す。

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