【パリ振り返り】日本女子金メダリスト8人中7人が初出場 新世代が力発揮 連覇の難しさも感じる大会に

[ 2024年8月12日 08:45 ]

金メダルを獲得した(上段左から)角田夏実、吉沢恋、藤波朱理、湯浅亜実、(下段左から)桜井つぐみ、北口榛花、元木咲良、鏡優翔(北口の写真はロイター、ほかは全てスポニチ撮影)

 パリ五輪は11日(日本時間12日)、17日間の日程を終えて閉幕した。日本のメダル獲得総数は45個(金20、銀12、銅13)となり、16年リオデジャネイロ大会の41個(金12、銀8、銅21)を上回り、海外開催五輪で過去最多に。また、日本女子は計8個の金メダルを獲得し、夏季五輪での通算獲得数は55個(混合を除く)となった。

 今大会で連覇の可能性があった日本女子は全員が金メダルに届かなかった。柔道女子52キロ級の阿部詩(24=パーク24)はまさかの2回戦敗退で無念の涙を流し、同78キロ超級では素根輝(24=パーク24)が左脚負傷の影響もあって準々決勝で敗れ、敗者復活戦は棄権。競泳で21年東京五輪2冠の大橋悠依(28=イトマン東進)は200メートル個人メドレーで決勝に進めず、スケートボード女子パークの四十住さくら(22=第一生命保険)も上位8人による決勝進出を逃した。レスリング女子50キロ級の須崎優衣(25=キッツ)はまさかの1回戦負けを喫しながらも、3位決定戦を制して意地の銅メダルを手にした。

 夏季五輪で2大会以上連続で金メダルを獲得した日本女子は過去6人。柔道では女子48キロ級の田村亮子(2000年シドニー、04年アテネ)、同63キロ級の谷本歩実(04年アテネ、08年北京)、同70キロ級の上野雅恵(04年アテネ、08年北京)の3人。レスリングは川井梨紗子(16年リオデジャネイロは63キロ級、21年東京は57キロ級)と、同女子55キロ級で04年アテネ、08年北京、12年ロンドンで3連覇を果たした吉田沙保里、そして4大会連続金メダルの伊調馨(04年アテネ、08年北京、12年ロンドンは63キロ級、16年リオは58キロ級)だ。4年に1度の大舞台で連覇を成し遂げることがいかに難しいか、「6人」という数字に表れている。

 今大会、日本女子で金メダルに輝いたのは、柔道女子48キロ級の角田夏実(31=SBC湘南美容クリニック)、スケートボード女子ストリートの吉沢恋(ここ、14=ACT SB STORE)、ブレイキン女子の湯浅亜実(25=ダンサー名・AMI)、陸上女子やり投げの北口榛花(26=JAL)とレスリングの女子53キロ級の藤波朱理(20=日体大)、同57キロ級の桜井つぐみ(22=育英大助手)、同62キロ級の元木咲良(22=育英大助手)、同76キロ級の鏡優翔(22=サントリー)の計8人。レスリング女子は日本は6階級中4階級を制し、リオ、東京に並ぶ最多4個の金メダルをもたらした。

 金メダリスト8人のうち7人が五輪初出場。レスリングの4人をはじめとする新世代が大舞台でのびのびと実力を発揮し、日本の力を示した。

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