【パリ振り返り】「不可解判定」や運営不手際の続出に各国から不満 男子バスケ、柔道、ケイリンも…

[ 2024年8月12日 08:50 ]

第4Q、チェックに行く河村(右、ロイター)

 パリ五輪は11日(日本時間12日)、全日程を終えて閉幕した。100年ぶりにフランス・パリでの開催となった夏季五輪。26日(同27日)にセーヌ川での開会式で開幕し、17日間熱戦が繰り広げられた。一方で、“不可解判定”や運営の不手際が続出し、日本国内でもネット上でさまざまな意見が飛び交った。

 男子バスケットボールでは1次リーグB組2戦目で日本代表(世界ランク26位)が開催国フランス(同ランク9位)に延長戦の死闘の末に90ー94と敗れて、2連敗を喫した。勝利目前、河村が3点シュートを止めに行った動きが反則をとられ、「4点プレー」でフランスに追いつかた。結局延長戦の末に敗れ、この判定にネットでは不満が爆発した。

 柔道男子60キロ級では、銅メダルを獲得した永山竜樹(ながやま・りゅうじゅ、28=SBC湘南美容クリニック)がフランシスコ・ガリゴス(スペイン)との準々決勝で不可解な判定に泣いた。激しい主導権争いの中、永山の上にガリゴスがかぶさり締め技に。その後、審判が“待て”のジェスチャー。しかし、ガリゴスはしばらく締めるのをやめず、数秒後に立ち上がったが、永山は仰向けのまましばらく起き上がらなかった。永山が立ち上がると、向かい合った時点でガリゴスの勝利がコールされた。古根川実コーチが審判団に抗議も、判定は覆らなかった。混合団体決勝では「ルーレット」による抽選も「ズルーレット」などと呼ばれ話題になった。

 アーティスティックスイミングのチーム・テクニカルルーティン(TR)では、演技直後は技が事前申告通りと認定されず「ベースマーク(BM、最低評価)」となり、大減点を受けて253・6617点の6位と発表されたが、日本の抗議が認められて取り消された。

 また、自転車・女子ケイリン敗者復活戦の4組では日本の太田りゆ(ブリヂストン)が1着で準々決勝進出を決めたが、残り1周で鳴るはずの鐘が鳴らなかった。

 逆にバレーボール男子では日本が1次リーグ第2戦で戦ったアルゼンチン側から不満が噴出。アルゼンチンは第2セットでワンタッチを主張しビデオ判定を要求したが、結果はくつがえらず。それでも抗議を繰り返すとイエローカードとレッドカードが提示され、日本に1点が加算された。7番のコンテは試合後にSNSで「恥を知れ」などとつづり怒りを示した。

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

スポーツの2024年8月12日のニュース