藤波朱理“137連勝で金”に王手 尾崎と須崎が逃し「簡単にはいかないと身に染みて感じました」

[ 2024年8月8日 03:48 ]

パリ五輪第13日 レスリング ( 2024年8月7日    シャンドマルス・アリーナ )

<パリ五輪 レスリング>女子53キロ級、決勝進出を決める藤波朱理(撮影・平嶋 理子)
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 女子53キロ級で公式戦135連勝中の藤波朱理(20=日体大)が7日、準決勝で21年東京五輪銀メダリストのパン・キアンユ(中国)に10―0のテクニカルスペリオリティー勝ち。3試合を圧倒的な強さ勝ち抜き初五輪での金メダル獲得に王手をかけた。中学2年生だった2017年から7年間続いている公式戦連勝記録も136に更新。大会前から誓っていた「137連勝で金」へ、翌日に行われる決勝の舞台でも圧倒的な強さを見せつける。決勝は日本時間9日午前2時53分開始予定。

 準決勝も圧勝だった。開始直後から前後左右から攻め続けた藤波。3度バックを取り第1ピリオドを6―0で終えると、第2ピリオド開始からも猛攻を続け、相手に全く付け入る隙を与えず。4分40秒、10―0のテクニカルスペリオリティー勝ちで決勝進出を決めた。

 3試合を終えて「初めての五輪ということで、凄く楽しみな気持ちと、緊張感を持って試合に挑んだんですけど、やっぱり観客の声だったりとか、他の大会とは違うなというふうに身に染みて感じましたし、凄く入場から試合まで楽しんで、今試合ができているなって感覚です」と笑顔を見せた。

 3月に手術を受けた左肘に巻いていたサポーターの装着については「痛みとかは本当に全く心配なく、大丈夫なんですけど。ここまでケガをしてサポーターをつけて練習をしてきたので、なんていうだろうな、痛みの予防というよりも、お守りみたいな感覚でこれをつけて、ずっと練習をしてきたので、これが自分のいつも通り」と理由を明かした。続けて「結構、もちろんこっちの腕を狙ってくるっていうのは想定もしていたし、それを取られても全然大丈夫ですけど、それの対策等もしていたので、焦ることなく対処できたかなと思う」と想定内だったと語った。

 「本当にドキドキワクワクっていう、両方の気持ち」と語った初五輪の舞台。尾崎、須崎が金メダルを逃したが「簡単にはいかないと身に染みて感じましたし、本当に自分のやることは変わらないので、自分のことに集中して試合に挑みました」と表情を引き締め、日体大の先輩の文田が悲願の金メダル。を獲得したことには「選手村で見ていて、本当に格好良くて、2日後には自分も必ずこうなりたいってふうに思いました」と目を輝かせた。

 決勝相手は望んでいたエクアドル選手になった。「本当に待ち望んでいた、引き寄せた相手だなと思いましたし、去年勝ってはいるんですけど、悔しさの残る一戦で、彼女のことを思って私は今までやってきましたし、オリンピックチャンピオンになるために今までやってきましたし、あと1試合、全てを懸けて、オリンピックチャンピオンになりたいと思います」と翌日の決勝へ意気込みを語った。

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