バレー女子 快勝で五輪前進 効いた「20―20」の変則練習 韓国に因縁の石川真佑も進化証明

[ 2024年6月13日 04:30 ]

ネーションズリーグ女子1次リーグ福岡大会第2日   日本3-0韓国 ( 2024年6月12日    北九州市・西日本総合展示場 )

<日本・韓国>第2セット、ブロックを決め、ガッツポーズをする古賀紗理那(左)(撮影・平嶋 理子)
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 日本は主将の古賀紗理那(28=NEC)、石川真佑(24=ノバラ)、林琴奈(24=JT)らの活躍で、21年東京五輪で敗れた因縁の相手・韓国を一蹴した。敗れれば世界ランクを決めるポイントを大量に失うことになる格下との一戦をストレートで制し、通算成績は7勝2敗。6大会連続の五輪出場にまた一歩前進した。13日はカナダと対戦する。

 負けられない一戦で宿敵・韓国を一蹴した。競り合いになった第3セット、けりをつけたのは古賀、石川の両エースだ。22―22の場面では石川がライトから打ち抜いた。追いつかれた後、23―23からは古賀が連続でスパイクを叩き込んだ。石川は「3セット目は自分自身が崩れてしまった部分があって助けてもらった。最後は決め切ろうと思ってプレーした」と胸を張った。

 21年東京五輪の韓国戦。セットカウント2―2で迎えた第5セット、14―12とマッチポイントを握りながら4連続失点し逆転で屈した。その試合の第5セット終盤、スパイクを決め切れなかった石川は、パリ五輪切符が懸かる一戦でチーム最多16得点を挙げて3年間の進化の証を示した。

 チーム2位の15得点をマークした古賀は「負けると(世界ランクの)ポイントをごっそり持っていかれるので、今日の試合は本当に大切だった。3―0で勝てて良かった」とホッと息をついた。

 世界ランクは6位で五輪出場圏内を維持していたが、今大会の対戦相手で最も世界ランクが低い38位の韓国に敗れれば、大きくポイントを失う。アジア最上位を争う中国などに抜かれる可能性もあっただけに意味のある1勝となった。

 昨年の五輪予選では最終戦でブラジルに2―3で惜敗し五輪切符を逃した。今季は20点以降の戦い方を課題に掲げ、合宿では20―20の場面からスタートする実戦形式でメンタルを鍛えてきた。第3セットはその成果も表れた。真鍋監督は「20点以降の点数の取り方、ミスを少なくということについては練習の成果が出た」と満足そうに振り返った。

 次戦はパリ五輪出場権を争うカナダとの直接対決。勝てば6大会連続五輪出場に大きく近づく。指揮官は「カナダは一番勢いがある。高さ、パワー、スピード。明日は厳しい試合になると思う」と気を引き締めた。 (福永 稔彦)

 ▼パリ五輪への道 出場枠は12で7カ国は決定済み。残り5枠は今大会1次リーグ後、17日付の世界ランクで決まる。ただし出場決定国のない大陸(アジア・オセアニア、アフリカ)の最上位が優先。日本は(1)アジア・オセアニア最上位(2)出場決定国とアフリカ最上位を除く上位3カ国以内で出場権を得る。世界ランクは試合ごとに配分されるポイントで決定。相手の世界ランク、得失セット数などによるため、上位に勝てば多くのポイントが加算されるが、下位に勝っても獲得ポイントが少なく、敗れれば多くのポイントを失う。

 13日のカナダ戦では、日本が3―0勝利で7.31ポイント、3―1勝利で4.81ポイント、3―2勝利で2.31ポイントの加算。一方、2―3敗戦で7.69ポイント、1―3敗戦で10.19ポイント、0―3敗戦で12.69ポイントも失う。

《セッター岩崎 3歳息子からパワー》
 ○…セッター岩崎がサービスエース2本を含む7得点をマークした。第3セットにはスパイク、ブロックを立て続けに決めた司令塔は「スパイクはダイレクトが来たら絶対決めないといけない」と話した。出産を経て5年ぶりにA代表に復帰したベテランは3歳の愛息とマカオから帰国後に一度対面。宿舎でも毎日テレビ電話で会話しエネルギーをもらっている。「国旗を見ると“日本チャチャチャ”とやるんです」と笑顔だった。

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