梅原競泳委員長 瀬戸大也の400m個人メドレーエントリーに含み「メダルを狙えるのなら…」

[ 2024年3月24日 18:38 ]

男子200メートル個人メドレー決勝でパリ五輪代表が決まり笑顔を見せる瀬戸大也(撮影・西尾 大助)
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 日本水泳連盟の梅原孝之競泳委員長が国際大会代表選考会最終日の24日、東京アクアティクスセンターで取材に応じた。200メートル個人メドレーでパリ五輪代表に内定した瀬戸大也(29=CHARIS&Co.)が、代表権を逃した400メートル個人メドレーにも出場した意向を示していることに言及。「基本的には代表に選ばれた種目が最重要になる。そこを軸にした上で、メダルが狙えるのであれば考えていかないといけない。コーチ陣と相談しながら総合的に考えて追加するかどうか考えていきたい」と2種目エントリーの可能性に含みを持たせた。

 瀬戸は本命種目の400メートル個人メドレーは2位に入ったが、派遣標準記録に0秒21届かず代表権を逃した。200メートル個人メドレーで代表権を獲得後に「自分としてはパリ五輪で400メートルも泳ぎたい。水泳連盟の方針に従うだけだが、もし泳がせてもらえて、そこでメダルを獲ったら“あれっ”てなると思う。400メートルも泳ぎたい」と出場を直訴する可能性を示唆していた。

 過去にも日本水連が五輪出場権を獲得した種目にプラスになると判断して、派遣標準記録を突破していない種目への出場を許可した例はある。五輪本番の日程は400メートル個人メドレーが7月28、29日で、200メートル個人メドレーは8月1、2日。レースを重ねて調子を上げる瀬戸にとって中2日ある2種目に出場することは理想的なスケジュールといえる。

 瀬戸の他にも400メートル個人メドレーで代表に内定した松下知之(18=スウィン宇都宮)の200メートル個人メドレー起用など急成長中の若手が代表権を逃した種目に出る可能性はある。梅原競泳委員長は「成績の面でどうなのか。本番まで4カ月あるので若い子は変わってくる。今の伸び方を考えてメダルに届くのではないか、なども総合的に考えて判断したい」との方針を示した。

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