【Tリーグ】日本ペイント・横井は平野キラー「やることは決まっている」　今季は負けなし3連勝

ノジマTリーグ   日本ペイント3―2神奈川 （ 2024年3月3日    大阪・守口市民体育館 ）

＜日本ペイント・神奈川＞日本ペイントの横井（左）は神奈川の平野と対戦
Photo By スポニチ

　3位でプレーオフ進出を決めている日本ペイントが女王・神奈川に競り勝った。立役者はパリ五輪代表の平野美宇（23）に3―1と快勝した横井咲桜（19）だ。横井は平野に今季3連勝で負けなし。平野は今季3敗しかしていないが、すべて横井に敗れた結果となった。

　「私自身4連敗だったので、きょうは必ず勝ちたいと思っていました。プレーオフに向けても“日本ペイントは強いぞ、勢いがあるぞ”と思わせることができて良かった」と横井は名前の通り笑顔満開だ。

　平野キラーになっていることに「私自身のやることは決まっているので、迷わずにできたことが良かったのでは？」とピンと来ない様子。同僚の橋本帆乃香（25）から「でも凄いよね～。平野選手に3連勝って凄いよ」と水を向けられたが「3ゲーム目（3―11）はちょっとどうなるかと思った。4ゲーム目を取れて良かった」と心底ホッとした表情を見せた。

　平野は1月に横井に負けたことがパリ五輪代表への糧になったと話したが、横井は「パリに向けていい稽古になったなら…これって上から言っちゃってる！？」とあくまで謙虚に喜んだ。

　カットが武器の橋本は中国出身で世界8位の実績があるチャン・ルイに3―0と完勝。リーグ最多勝には1勝及ばない13勝目を挙げた。「中国のトップ選手ですし、1回対戦したことがあるからだいたい分かっていた。慌てず自分のペースで試合を運べば大丈夫かな」とチャンの強打を何度も拾ってミスを誘った。「きょう勝ったからと言って次も必ず勝てるわけではない。全員で気を引き締めて日本生命とのセミファイナルに臨みます」と悲願の日本一に向けて手応えをつかんだ様子だった。