バスケ女子 運命のカナダ戦、午後11時ティップオフ 勝てばパリ切符、負けると大ピンチに

[ 2024年2月11日 11:17 ]

日本代表の恩塚監督(AP)
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 バスケットボール女子日本代表が11日午後3時(日本時間午後11時)から運命の一戦を迎える。ハンガリー・ショプロンで開催中のパリ五輪世界最終予選の最終戦で世界ランキング5位のカナダと対戦。勝てば文句なし、負けても日本―カナダ戦後に行われる試合で、ハンガリーがスペインに勝てば3大会連続の五輪出場が決まる。

 日本の世界ランキングは9位。国際バスケットボール連盟(FIBA)公式大会でのカナダとの対戦成績は3勝8敗と大きく負け越している。直近では22年9月にW杯1次リーグで対戦して、56―70で完敗。生命線の速い攻撃を軸に、3点シュートの試投数、成功率を上げるとともに、平均身長で約8センチ上回る相手にゴール下でいかに戦うかがカギを握る。

 最終予選は4チーム中3位までが五輪出場権を獲得。最終戦を残して全4チームが1勝1敗で、全チームに敗退の可能性がある混戦となった。勝敗数が並んだ場合は当該対戦の結果で順位を決定。日本は負けても、ハンガリーがスペインに勝った場合は1勝2敗で並ぶスペインを当該対戦の結果で上回り、3位で突破となる。

 ただ、負けると現実的には厳しい状況に追い込まれる。最終日は日本―カナダの後、スペイン―ハンガリーを実施。日本がカナダに敗れた時点で、ハンガリーは五輪出場が確定する。一方、格上のスペインは負けると五輪出場を逃す。勝利への執着心はスペインがハンガリーを大きく上回りそうだ。

 最終予選開催地のショプロンは1989年にベルリンの壁崩壊に至るきっかけとなった「汎ヨーロッパピクニック事件」が起きた場所。過去に歴史的を動かしたハンガリー北西端の都市で、21年東京五輪で銀メダルに輝いた女子日本代表が、日本バスケットボール界の歴史をつなぐことができるか。目が離せない大一番となる。

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