【逸ノ城断髪式】恩師・鳥取城北高の石浦校長「感無量です」 かつての稽古仲間も多数駆けつけた

[ 2024年2月11日 23:35 ]

鳥取城北高相撲部・石浦総監督の止めばさみが入り感極まる逸ノ城(撮影・沢田 明徳)
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 昨年夏場所前に現役を引退した大相撲の元関脇・逸ノ城(30)の断髪式が11日、都内のホテルで行われ、角界や母校・鳥取城北高の関係者ら約400人がはさみを入れて大銀杏との別れを惜しんだ。

 止めばさみを入れたのは、鳥取城北高相撲部総監督の石浦外喜義校長(62)。それまでは土俵上と同じような無表情を崩さなかった逸ノ城も「日本の父」と慕う恩師の登場に感極まって涙を流した。

 大役を担った石浦校長は「感無量です」と感慨深い様子。自らがモンゴルへ出向いてスカウトした青年は、日本の大相撲界で幕内優勝を果たす力士に成長した。教え子の旅立ちを見届け「第二の人生頑張ってほしいですね」と労いの言葉を贈った。

 逸ノ城の1学年後輩で現在鳥取城北高相撲部顧問の谷本将也教諭(28)は「高校時代、社会人も入れて3年間一緒に稽古して生活した先輩で、憧れでもあり誇りでした」と思い出を懐かしんだ。この日は断髪式ではさみを入れ「本当に引退したんだなという感じがしました」と寂しい気持ちも。そして「先輩のように優しく強い生徒を育てていきたいです」と敬意を表しながら指導者としての思いを語った。

 同校関係者では、モンゴル人コーチのレンツェンドルジ・ガントゥクス氏(39)や、逸ノ城の入学時に主将を務めていた2学年先輩の網谷勇志氏(31)らも出席。モンゴルからは両親と弟、妹も駆けつけ、第二の人生への門出を祝った。

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