1年前に語っていた代表強化プラン グラウンド内外で始まるエディーの闘い
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超速ラグビー。
冒頭のあいさつから、端的でキャッチーで、文字数も少ないフレーズが飛び出した。しかも「超速ラグビー」は訳者の表現ではなく、その部分だけは日本語で「チョウソク」と言ってくれたから、何ともありがたい。そもそもメディアの前に出てくる回数もリップサービスも少なかった前任者のジェイミー・ジョセフとの違いをいきなり見せてきた。
エディー・ジョーンズが、帰ってきた。
今秋のW杯は2勝2敗で1次リーグ敗退。15年大会から19年大会に掛けての勢いはなく、35歳のリーチ、33歳の稲垣ら主力は年齢を重ねた。来夏はさっそくイングランドと、秋にはオールブラックスとのテストマッチが予定されているが、同時に世代交代もはからなければならない。困難極める仕事を、63歳の知将はどう進めていくのか。
12月7日の最終面接(とはいえ最初で最後らしいが)でエディーが示したという強化ビジョンは、説明に「ヨンジュップン(40分)カカル」ために14日の就任会見では全てを語られなかった。ただし45分間の予定をオーバーして57分間行われた会見の中で、いくつかのエッセンスは語られていたので、ここに書き出してみたい。
「アイデンティティーを持つ」
「相手よりも速く走るだけではなく、速く考え、速く決断する」
「アクションだけではなくて、頭の回転も速くする」
「日本ラグビーの基本は大学。この若い選手の育成に力を入れ、ポテンシャルを最大化する」
「一貫性を持った哲学の下で、一つのビジョン、一つの目標を持って育成する」
「南アフリカは15年W杯で日本に負けて、最悪の状態に陥ったが、方針やシステムを変えて、あの手この手を使って、W杯を連覇した」
「日本は合宿ベースのチーム。昔のトレーニングは体力を蓄えることに重点を置いていたが、これからはスピードプラスパワーが必要」
「松島のように海外にも素晴らしい才能が埋もれている可能性がある。しっかり目を向けて、いい選手を抜てきしていく」
発言の要旨の一つは、日本代表を頂点とするピラミッド構造改革への断固たる決意ではなかろうか。特に伸び盛りの年齢であり、しかし現状では世界との差が開いている大学年代の育成パスウェイをどう構築するか。この課題は12~15年の第一期も事あるごとに語っていたが、8年前と大きな変化はない。鋭いメスを入れんとするエディーの所信表明こそ、会見でのメインテーマだった。
では具体的に、どんな改革をするのか。本人の口から語られるのは来年1月1日の就任以降になると思っていたが、ハッと思い出した。日本協会の土田雅人会長がエディー夫妻と会食したという今年の1月4日のまさにその日、エディーのインタビューを実施したことを。W杯で日本と対戦するイングランドのヘッドコーチであることを念頭に依頼したのだが、昨年12月6日に電撃解任。まだ母国オーストラリア代表HCに復帰前のフリーの立場だったが、予定通り実施したことが、1年経って役立つことになるとは。
取材メモを見返すと、答えに近い発言がたくさんちりばめられていたことに気づく。
「リーグワンはカードが少ない。世界のラグビーの傾向と合わせていない。レフェリーが優しい」
「10チームに絞った方が、もっとレベルは高くなる。日本には、その程度が合っている」
「(リーグワンの)Bチームの大会が重要。若い選手が質の高い試合ができるように。大学の選手もまずは意味のある(公式戦に準じた)試合をした方がいい」
大学ラグビーそのものの構造や形態を変えることは、ほぼ不可能。そもそも日本代表HCの権限が及ばないことは、本人も理解している。ならばリーグワンの競争力を高め、大学年代からの参加を促し、将来の代表候補のプールを大きくする。第一期は多くの現役大学生に代表合宿を経験させ、福岡や藤田のように15年W杯に出場した選手もいれば、姫野や流のように後に花を咲かせた選手もいる。今後は代表活動とともにリーグワンを活用し、将来性のある選手にいち早く、より高いレベルのラグビーを経験させるプランを思い描いているのではないか。
いずれにせよ、いかにW杯で2度の準優勝を経験している名将をしても、リーグや各チームの協力なくして、再びのW杯8強入りはおぼつかない。グラウンドの内外で、エディーの闘いが始まる。(記者コラム・阿部 令)
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