本田真凜 骨盤痛めても魂の2分50秒「何を言われようと…」自分のためファンのため 演技後は万感の涙

[ 2023年12月22日 17:45 ]

フィギュアスケート全日本選手権第2日 ( 2023年12月22日    長野市ビッグハット )

<フィギュア全日本選手権第2日>女子SP、演技をする本田真凜(撮影・小海途 良幹)
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 女子ショートプログラム(SP)で、16年世界ジュニア女王の本田真凜(22=JAL)が、右骨盤を痛めている中で懸命の演技を披露して44・42点をマークした。

 冒頭に3回転サルコー、次にトーループの3―2回転は転倒せずに着氷。ダブルアクセルは両足着氷となり、技術点が伸びなかった。演技を終えると感極まって両手で顔を覆い、右手で氷に優しく触れた。

 「自分にありがとうという気持ち。6分からバナーや、数年前にはこんなに応援してくる人がいると気付けなかった。最後まで勇気を持って頑張れた」

 右骨盤を痛め、長いスケート人生の中でも「1番といっていいくらい悪いコンディション」だったという。それでも、日本最高峰の舞台に立つことを決めた。「自分の力で勝ち取った全日本。毎年、頑張ったからこそ。知らない人に何を言われようと、自分の頑張り。頑張ってこられたなと思う。ここまで頑張らせてくれて、感謝していると今日の演技で伝えられた」と話した。

 24日のフリーにはSP上位24人が進出するが、本田は厳しい状況。それでも、全力を尽くした2分50秒に悔いはない。「晴れやかな気持ちで終われている自分が珍しい。スッキリした気持ち。スケートを頑張ってきた自分をほめてあげたい」とし、今後については「お答えできることは今の時点でない」と話すにとどめた。

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