スケボー女子15歳の草木 大技「540」成功で逆転V「この勢いに乗ってパリで優勝」

[ 2023年9月26日 04:22 ]

杭州アジア大会第3日 ( 2023年9月25日 )

金メダル獲得を決め、笑顔で日の丸を掲げる草木(AP)
Photo By AP

 スケートボード女子のパーク決勝で、パリ五輪出場を目指す成長株の15歳、草木ひなのが88・87点で金メダルを手にした。

 勝利を確信するガッツポーズだった。スケートボード女子パークの草木は、暫定2位で迎えた「ラン」の2回目に、空中で1回転半する「540」などの技を全て決め、両手を突き上げた。逆転に成功すると、最終3回目もミスなく滑り終え「3本ともフルメーク(全部成功)できて良かった」。会心の出来で頂点に立った。

 高さのある「540」は得意技の一つ。決勝直前の練習では全く決まらず、迷った末に1回目は封印したが、2回目以降の成功を信じて疑わなかったという。「これは大逆転が来た」と気持ちを高め、見事に大技を繰り出した。

 茨城県つくば市の中学3年。小学生時代から、大人も驚くスピードでコースを滑る姿から「鬼姫」の異名を取った。転倒し、顔をコンクリートに打ちつけても、全くひるまない。21年12月に日本選手権を13歳で制してから急成長し、今やパリ五輪の予選ランキング3位の実力者だ。「この勢いに乗ってパリで優勝できたら」と大きな夢を口にした。

続きを表示

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2023年9月26日のニュース