大関獲り狙う3関脇明暗分かれる 大栄翔は何もさせず完勝 豊昇龍、若元春は初黒星

[ 2023年7月12日 05:27 ]

大相撲名古屋場所3日目 ( 2023年7月11日    愛知・ドルフィンズアリーナ )

<翠富士・大栄翔>翠富士(手前)を突き出しで破った大栄翔(撮影・井垣 忠夫)
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 大関獲りに挑む3関脇の明暗が分かれた。

 最初に登場した大栄翔は、動きの素早い翠富士に何もさせずに完勝。土俵際の逆転で敗れた先場所の経験を踏まえ「しっかり見て自分の力を伝えるようにした」と立ち合いは踏み込みすぎず、もろ手突きでと捕らえるとわずか3発で突き出した。この日結びで金星を挙げた翔猿とは同部屋。普段の稽古から、うるさい相手への対策はバッチリだった。

 対照的に、豊昇龍と若元春は持ち味を発揮できずに初黒星を喫した。豊昇龍は錦木を押し込めず前にバッタリ。「負けたので仕方ない。立ち合いは悪くなかった」と冷静に前を向いた。若元春は正代に二本差されて圧力負け。「上位は力が拮抗(きっこう)しているのでミスが負けにつながる」と勝負の難しさを痛感した。

 直近2場所合計21勝で、場所前の時点で大栄翔に一歩リードされていた2人が早くも黒星。昇進ノルマの12勝へ、上位戦を前に痛い1敗となった。

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