柔道・鈴木監督“進退におわせ発言”を猛省し不退転の決意

[ 2023年5月16日 22:19 ]

世界選手権を終えてドーハから帰国した鈴木桂治監督
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 柔道世界選手権の日本代表選手団が16日、大会が行われたドーハから成田空港に帰国。男子日本代表の鈴木桂治監督は、金メダルが66キロ級の阿部一二三(パーク24)の1個にとどまった大会を振り返り、「大きな勝負がかかっている試合で勝ちきれないことが各階級であった。これは監督として詰めの甘さ。勝ちきらせることができなかった」と悔しさをあらわにした。

 世界選手権で金メダルが1個にとどまるのは、09年ロッテルダム大会のゼロに終わって以来の惨敗。決勝に進んだのも阿部一と同級の丸山城志郎(ミキハウス)の2人だけだった。特に100キロ、100キロ超級の重量級2階級は、計3人が出場してメダルなし。「あと1年2カ月後(のパリ五輪)にどういう結果がほしいのかを頭に叩き込んで過ごしたい」と話した。

 個人戦最終日の13日には、ドーハの会場で「このまま僕が監督でいいのか…」と進退をにおわせるような弱気な発言もした鈴木監督。この日は「あの時はネガティブだったので、このままやっても、あと1年で変わるのかなという思いが出てしまった」と反省するとともに、発言内容を否定。「監督の自分が弱気なチームは絶対に勝てないし、そんな考えを持った自分をバカだなと思う。責任を感じているなら、もっとやれよと自分に言い聞かせている」と話し、強い決意と覚悟を持って、男子日本代表の再建に全力を尽くす覚悟を示した。

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