柔道・阿部兄妹ら世界選手権優勝者5人が6月末にパリ五輪代表内定へ 男女両監督が推薦の意向表明

[ 2023年5月16日 21:40 ]

世界選手権を終えてドーハから帰国した鈴木桂治監督
Photo By スポニチ

 柔道世界選手権の日本代表選手団が16日、大会が行われたドーハから成田空港に帰国した。男子の鈴木桂治監督、女子の増地克之監督は、今大会で優勝した5選手について、来年のパリ五輪代表として、6月末にも開かれる全日本柔道連盟の強化委員会に推薦する考えを示した。

 優勝したのは男子は66キロ級の阿部一二三(パーク24)、女子は48キロ級の角田夏実(SBC湘南美容クリニック)、52キロ級の阿部詩(パーク24)、70キロ級の新添左季(自衛隊)、78キロ超級の素根輝(パーク24)の4人。全柔連では3月の理事会で、2番手以下との差が明らかになった選手について、監督・コーチの推薦を持って強化委員会に諮り、承認されればパリ五輪代表に内定する強化システム規定を承認していた。

 取材に応じた鈴木監督は阿部一について、「コーチの間でも、推薦しない理由がないと。(準優勝の)丸山(城志郎)には酷だが、推薦する要件は満たしていると思う」と表明。女子の増地監督も「できれば優勝した4人は(内定を)出してもらいたい。特に角田と阿部は2番手と差がある。コーチの考えは一致している」と推薦の上で、強化委員会の判断に委ねる考えを示した。

 強化委員会は金野潤委員長、男子の井上康生副委員長、女子の中村淳子副委員長以下、計33人で構成されている。委員会では委員の3分の2が出席(委任状出席を含む)の上、当該選手と利害関係がある委員を除き、議決で過半数の賛成を得た場合に五輪代表に内定する。

続きを表示

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2023年5月16日のニュース