幕下・川副が初白星「もう一番はキツいなと思って…」痛みをこらえ、執念で際どい勝負制した

[ 2023年5月16日 22:20 ]

大相撲夏場所3日目 ( 2023年5月16日    東京・両国国技館 )

<大相撲夏場所・3日目>取組後、足を気にする川副(撮影・藤山 由理)
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 幕下・川副(24=宮城野部屋)が新十両・時疾風(26=時津風部屋)を破って今場所の初白星を挙げた。

 低く当たった川副が激しい押し合いから前に出ていくと、時疾風の右上手出し投げで前に落ちた。軍配は時疾風に挙がったが、物言いがついて差し違いで川副の勝ち。回り込んだ時疾風の左足が土俵を割っていた。

 川副は4月に左足を負傷しており、実戦稽古を再開したのは1週間前。「もう一番はキツいなと思って…心の中で“出てくれー”と思っていた」。同体取り直しだけは避けたかったのが本音だ。
 初日は紫雷(31=木瀬部屋)に敗れ「足をかばって怖がって取っていた」と反省。師匠の宮城野親方(元横綱・白鵬)から「ケガしているときになんで受ける相撲を取るのか?当たってハズで押せばいい」と助言を受けた。「良いアドバイスをもらった」とすぐに生かし「突き放していくこと、電車道で持っていくことだけ考えていた」と積極的な攻めで白星につなげた。

 今場所は西幕下筆頭で新十両昇進のチャンス。残り5番で勝ち越しを目指し「とりあえず勝ったのでよかったです。また一日一番頑張ります」と前を向いた。

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