6度目のカド番早くも…貴景勝 不安1敗

[ 2023年5月16日 04:45 ]

大相撲夏場所2日目 ( 2023年5月15日    両国国技館 )

寄り切りで破る琴ノ若(左)に敗れた貴景勝((撮影・郡司 修)
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 6度目のカド番場所の大関・貴景勝は小結・琴ノ若に寄り切りで敗れ、早くも土が付いた。左膝負傷の影響を感じさせる敗戦となった。4場所連続休場明けの横綱・照ノ富士は平幕・阿炎を退け2連勝。大関獲りの関脇・霧馬山も平幕・遠藤を押し出しで下し、連勝発進した。

 埼玉栄高の後輩、琴ノ若の寄りにあっけなく土俵を割ると、満員の館内からはため息が漏れた。2日目にして黒星を喫した貴景勝は取組後も取材に応じなかった。壁に手をつきながら歩いて迎えの車に乗り込むなど、負傷の深刻さをうかがわせた。

 6度目のカド番場所で早くも試練が訪れた。初日は阿炎を退けたが、立ち合いは横に動く消極的な内容。この日は途中休場した春場所で負傷した左膝だけでなく右膝もテーピングで固定した痛々しい姿で土俵に立った。立ち合いでは押し込めず、再び当たりにいくも組み止められた。最後は頭をつけて抵抗するほどの意地を見せたが、寄り切られた。激しいぶちかましから、一気にたたみかける本来の姿とはほど遠い内容。藤島審判長(元大関・武双山)は「内容が良くない。前に出る圧力がかからず、本来のものではない。圧力がないから、いなしも決まらない」と苦言を呈した。

 21年秋場所では3連敗スタートから8勝を挙げ勝ち越したこともある。同審判長は「場所で相撲を取ることが稽古になる。痛い1敗ですが、まだ1勝1敗ですから」と奮起を促した。

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