藤青雲「まだ実感がなくてフワフワした感じ」脱サラ新十両 大相撲夏場所・番付編成会議

[ 2023年3月30日 04:55 ]

新十両昇進会見を行った藤青雲(撮影・前川 晋作)
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 日本相撲協会は29日、夏場所(5月14日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議を開き、藤青雲(ふじせいうん、25=藤島部屋)と時疾風(ときはやて、26=時津風部屋)の新十両昇進を発表した。エディオンアリーナ大阪で行われた会見に出席した藤青雲は「まだ実感がなくてフワフワした感じ」と緊張しながら喜びを表した。

 明大を卒業後、20年春に実業団の強豪・凸版印刷に就職。しかしこの年はコロナ禍で社会人の大会が一度も開催されず、稽古もほとんどできない状況だったため1年で“脱サラ”して角界へ飛び込んだ。「仕事をしたまま後悔するより、夢を追いかけて関取になれたのでよかった」。思い切った決断はわずか2年で実を結んだ。
 1メートル81、139キロ。十両で対戦したい力士を問われると「貴健斗関や正代関」と同じ熊本県出身の関取を挙げた。会見に同席した師匠の藤島親方(元大関・武双山)から「(正代は)幕内だろ」と突っ込まれたが「ゆくゆくは対戦したい」と幕内昇進も見据えた。

 《時疾風は「やっと」》東農大を卒業後4年で関取昇進を果たした時疾風は「やっと上がれてうれしい。ドキドキもあるけど、ここからだという気持ち」と笑顔を見せた。宮城県出身としては五城楼(現・浜風親方)以来28年ぶりの関取誕生。中学2年時に東日本大震災を経験しており「強くなって地元の人に恩返ししたい」と故郷への思いを語った。同学年は貴景勝や錦富士ら。「高校の時から知っていたので早く対戦できるようになりたい」と対抗心をのぞかせた。

 【引退】日本相撲協会は29日、モンゴル出身の元幕内・鏡桜ら8人の引退を以下の通り発表した。かっこ内は部屋。時虎(時津風)透輝の里(西岩)電山(大嶽)北勝八雲、北勝潮(以上八角)筑乃蔵(武蔵川)大海原(錣山)鏡桜(伊勢ノ海)。

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