ハンドボール新リーグ 構想見直しで事実上の頓挫 24年9月に現行全チームで開幕へ

[ 2023年3月15日 17:57 ]

 日本ハンドボールリーグ(JHL)は15日、東京都内で理事会を開き、24年9月の開幕を目指す新プロリーグを、現行リーグの加盟全24チームでスタートすることを承認した。新リーグは「次世代型プロリーグ」を標榜し、リーグ法人が収入を一括管理する「シングルエンティテイ」の導入を目指したが、構想に反対するジークスター東京など男子の有力チームが参入を見送り。構想見直しで分裂危機は回避したものの、「次世代型リーグ」としては事実上の頓挫となった。

 理事会では23~24年シーズンの加盟全24チームでスタートすることのほか、新リーグ参入審査の撤廃および新リーグ参入審査委員会の解散、シングルエンティティの見直し、の3点が決議された。当初計画では加盟チームに入会金(1500万円)と年会費(3000万円)の支払いを求めていたが、こちらも見直され、今年6月末までに決定する。

 構想を主導してきたJHLの葦原一正代表理事は、事実上の頓挫に「基本的には状況に応じて中身が変わるのが当然のこと」と説明。一方で1年半に及ぶ議論で、各チームの意識は格段に変わったといい、「大事なのは中長期的に正しい方向性を持つこと。それをやれば大きな花が咲く」と話した。

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2023年3月15日のニュース