序二段45歳対決は天一が聡ノ富士に勝利「気持ちはまだ10代、青春ど真ん中」現役生活30年の大ベテラン

大相撲春場所4日目 （ 2023年3月15日    エディオンアリーナ大阪 ）

＜大相撲春場所4日目＞聡ノ富士（右）を押し出しで破る天一（撮影・北條　貴史）
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　序二段で45歳の大ベテラン同士の対戦が実現。45歳3カ月の天一（山響部屋）が、弓取式でもおなじみの45歳11カ月の聡ノ富士（伊勢ケ浜部屋）を一方的に押し出して今場所の初白星を挙げた。

　土俵生活30年の天一と27年の聡ノ富士。天一は「彼と対戦するの何十年ぶりですかね？」と記憶をたどったが覚えておらず。対戦した聡ノ富士も「覚えてないですね。やってないと思う」。四半世紀以上を戦ってきた両者は、ともに1000番を超える過去の取組の中からはっきりと思い出すことはできなかった。

　45歳対決を制した天一は「土俵に上がれば年齢は関係ないですから」ときっぱり。「気持ちはまだ10代。青春ど真ん中です」と言って笑わせた。取組後には「シャワー室で2人で水でも飲んで乾杯します。大阪のうまい天然水で」と笑い、大ベテラン同士で健闘をたたえ合った。

　大阪の春を迎えるのは今年で30回目。「周りの方のおかげで長く取らせていただいていますのでありがたいです」と感謝の思いを述べた。最後には「残り全部勝てるように頑張ります」と若々しく意気込み、現役生活31年目も元気いっぱいに取り続けていくことを誓った。