綱取りへ暗雲…貴景勝“難敵”阿炎に敗れ2場所連続V遠のく2敗目 大栄翔ら5人が無傷4連勝

[ 2023年3月15日 17:54 ]

大相撲春場所4日目 ( 2023年3月15日    エディオンアリーナ大阪 )

<大相撲春場所4日目>阿炎(右)にはたき込みで敗れて2敗目を喫する貴景勝(撮影・北條 貴史)
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 大相撲春場所は15日、エディオンアリーナ大阪で4日目の取り組みが行われた。2場所連続での綱取りに挑む大関・貴景勝(26=常盤山部屋)は結びの一番で前頭2枚目の阿炎(28=錣山部屋)に黒星。早くも2敗目(2勝)を喫し、厳しい状況に追い込まれた。また、三役以上の全勝力士は小結・大栄翔(29=追手風部屋)のみとなった。

 横綱・照ノ富士が休場し、今場所も出場力士最高位の貴景勝は初日に小結・翔猿に敗れ痛恨の黒星発進となったが、玉鷲と正代に連勝し白星先行。正代戦後には左足をやや引きずって花道を引き揚げる場面があったが、師匠の常盤山親方(元小結・隆三杉)は「大丈夫。やります」と4日目以降の出場に支障がないことを強調していた。

 しかし、この日は豊昇龍、若隆景と両関脇を破って勢いに乗る平幕・阿炎に苦杯。過去の対戦で3勝5敗と負け越す“難敵”に対し、積極的に前へ出るも軽くいなされ、体勢を崩したところをはたき込みで敗れた。これで早くも2敗目となり、左足の状態も気になる結果に。2場所連続優勝での綱取りへ向け暗雲が垂れ込めた。

 初日から3連勝の小結・大栄翔は平幕・御嶽海を突き出しで下し、無敗をキープ。同じく無敗の小結・翔猿は平幕・竜電に上手出し投げで敗れ、連勝が止まった。“平幕全勝組”では北青鵬、錦富士、高安、翠富士ら4人が勝って無傷の4連勝。大翔鵬、剣翔、宇良ら3人が初黒星。全勝力士は5人になった。

 他には新関脇の霧馬山が小結・若元春を送り出しで下し3勝目(1敗)。敗れた若元春は2勝2敗。関脇・豊昇龍は平幕・玉鷲を押し出しで下し、星を五分(2勝2敗)に戻した。関脇・若隆景は平幕・正代に押し出しで敗れ、痛恨の4連敗を喫した。小結・琴ノ若が平幕・錦木を肩透かしで下し、3勝目(1敗)を挙げた。

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