スノボ世界女王の三木つばき「必ず優勝したい」26年冬季五輪へ決意

[ 2023年3月1日 23:13 ]

スロベニアからオンライン取材に応じる三木つばき
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 2月19日に行われたスノーボードの世界選手権(ジョージア・バクリアニ)のパレレル大回転女子で、日本勢として初優勝を果たした三木つばき(19=キャタラー)が1日、練習拠点のスロベニアからオンライン取材に応じ、「大きな舞台で優勝できていい経験になった。ここ一番で力を出し切ることが今後も必要になるので、その意味でも良かった」と快挙を振り返った。

 昨年2月の北京五輪代表の三木は、今回が2度目の世界選手権出場だった。今季のW杯は予選が好調でも、本戦では転倒が相次ぎ9戦して表彰台なし。そこで年明けからは「どんなに荒れたコースでも転倒しない練習をした」。迎えた世界選手権は雪不足で前日の公式練習ができずにぶっつけ本番に。しかもコース差が激しく、決勝は不利な赤コースとなったが、ミスがありながらも落ち着いて滑ったことで、相手の北京五輪銀メダリスト、ダニエラ・ウルビング(オーストリア)のミスを誘い勝利。「コース差がある中での試合だったが、その中でも自分ができる最善を尽くして、勝利するためにどうすればいいか考えてできたのが良かった」と話した。

 今季のスノージャパン(日本代表)はチーム体制を作らず、活動や遠征費用の工面にも苦労があったという。三木自身、技術系のコーチが不在で、シーズン前は「試合に出られるところまで行けるか不安だった」というが、何とか費用面の問題をクリアし、スロベニアで現地の選手らの助力を得て活動している。自分自身のみならず、他の日本人選手も含めて「厳しい状況」という中での優勝だけに、喜びもひとしおだった。

 北京五輪はメダル獲得も期待されながら9位。初の世界女王となり、26年のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪へ夢は膨らむ。「3年後に迫っている。時間はあるようでないと思うので、負けたことも勝ったことも糧にして、必ず優勝したい」と3年後を見据えた。

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2023年3月1日のニュース