スコットランド快勝で開幕2連勝　SOラッセルがオフロード、キックパスと大活躍

ラグビー欧州6カ国対抗シックス・ネーションズ第2節 （ 2023年2月11日    英エディンバラ ）

　世界ランキング5位のスコットランドが同9位ウェールズに地元で35―7（前半13―7）と快勝し、イングランドを敵地で撃破した初戦に続き開幕2連勝とした。ウェールズ戦1年3カ月ぶり、ホームでは6年ぶりの勝利で、通算対戦成績を51勝75敗3分けとした。第3節ではスコットランドは26日にフランスと、2連敗のウェールズは25日にイングランドと対戦する。

　スコットランドは前半9分にSOラッセルのPGで先制。同15分にもPGを追加して6―0とした。開幕戦でアイルランドに完敗し、先発FW5人を変更したウェールズはゴール前でのラインアウトやスクラムのチャンスを生かせず、25分にはSOビガーが正面のPGを失敗。スコットランドはFBホッグが脳しんとうの疑いで交代を強いられたものの、31分にラインアウトモールから飛び出したフッカーのターナーが左中間に抑えて13―0とリードを広げた。直後にターナーが危険なタックルでイエローカードを受け、1人多くなったウェールズはラインアウトからモールを押し込み、フッカーのオーウェンズのトライで13―7としたが、前半終了間際のチャンスはラストパスがつながらなかった。

　後半はウェールズが粘り強いディフェンスで耐える展開が続いたが、スコットランドは11分、ラッセルの3人を引きつけるオフロードを受けたWTBステインが右隅へトライ（20―7）。ウェールズFBリーアム・ウィリアムズのイエローカードで数的優位となった28分にはラインアウトモールを押し、ラッセルがキックパスをステインに通して25―7とした。31分にはラッセルのキックパスをWTBファンデルメルヴァが受け、フォローした途中出場のFBキングホーンが試合を決めるトライ（30―7）。39分にもラッセルの飛ばしパスでNo・8マット・ファーガソンが左隅へトドメのトライを挙げ、2試合続けてボーナスポイントを獲得する勝利を収めた。プレーヤー・オブ・ザ・マッチにはラッセルが選出された。