レスリング金城梨紗子「ママでも金」へ 育児と競技の両立…ママインスタ見ると「自信なくなる」

[ 2023年2月11日 17:52 ]

昨年12月、レスリング全日本選手権の女子59キロ決勝で優勝し、賞状の名前を指さし笑顔の金城(撮影・木村 揚輔
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 レスリングで五輪2連覇中の金城(旧姓・川井)梨紗子(28)が11日放送のTBS「バース・デイ」(土曜後5・00)に出演。結婚、出産を経て育児と競技を両立する目まぐるしい日々を明かした。

 金城は生後9カ月の長女のため、離乳食を作りながら「バタバタする時はベビーフード」と話し、ママのインスタは見る?との質問に「自信なくなる。なんでこんなにできるの?って」と複雑な心境を明かした。

 金城の一日は、朝8時半に託児所に預け、2時間の練習、合間に家事。午後4時半に子どもを迎えに行き「バタバタです」、帰宅後に託児所の記録をアプリに記入し、YouTubeのドライヤーの音で寝かしつけ。子どもを寝かせ夕食の準備に取りかかり、夜の6時に夫が帰宅。15分で夕食を終えると午後7時から夜の練習へ。子どもと一緒に、練習場となる敦賀気比高校でへ。子ども向けのレスリングクラブとして開放されており、保護者に子どもを預かってもらい、高校の監督を務める夫を練習相手に2時間トレーニング。午後9時前に練習を終え帰宅、というスケジュール。

 育児と競技の両立にレスリングクラブの保護者たちは「頼る人がいないから考えられない」「旦那さんが協力してくれないと絶対にできない」「産後半年ぐらいは思うように動かない」「産後1年経っても身体の調子は戻らない」と口をそろえた。身体の変化に金城も「大変なことしようとしてるな、って思ってます」と話していた。

 夫の協力もあり、産後わずか7か月で挑んだ全日本選手権では見事優勝。「自分よくやってるな」。ブランクを乗り越えパリ五輪へ大きな一歩を踏み出していた。

 最後に男性に向けて「世の中の妊娠出産の全部がこうではない。もっと大変な人が多い」と話した。

 金城は、レスリング界で初となる姉妹で金メダルを獲得した2021年東京オリンピック後の8月27日に、同じレスリング選手の金城希龍と結婚。翌年の2022年5月10日には第1子となる長女を出産した。現役を引退するつもりだったが「レスリングがない生活が考えられなくて…」「結婚出産を経て金メダル、ってのは私にしかできない」と現役続行を決めていた。

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2023年2月11日のニュース