アイルランドが世界1、2位対決制し開幕2連勝　フランスのテストマッチ連勝を14で止める

ラグビー欧州6カ国対抗シックス・ネーションズ第2節 （ 2023年2月11日    アイルランド・ダブリン ）

開幕2連勝を喜ぶフィルランドの選手たち（AP）
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　世界ランキング1位のアイルランドがホームで前回全勝優勝の同2位フランスを32―19（前半22―16）で破り、開幕2連勝とした。アイルランドは4年ぶりのフランス撃破で、フランスのテストマッチ連勝を14で止めた。通算対戦成績はフランスの59勝36敗7分け。第3節はアイルランドが25日にイタリアと、1勝1敗となったフランスは26日にスコットランドと対戦する。

　全世界注目の優勝候補対決は、攻守の切り替えが激しいシーソーゲームで始まった。フランスが前半5分にFBラモスのPGで3―0と先制も、アイルランドは同9分、FBキーナンがラックサイドへ走り込むサインプレーで裏へ抜け、左中間へ逆転トライ（7―3）。フランスは15分にPGで7―6とし、18分には自陣からのカウンターでWTBプノーが左中間へ走り込むトライで13―7と再逆転した。

　アイルランドも21分、WTBローがタックルを受けながらダイブし、左コーナーぎりぎりにグラウンディングするスーパートライで13―12と1点差。さらに相手プロップのアトニオが危険なタックルでイエローカードとなった直後の27分、プロップのポーターがポスト右へトライを決めて19―13と再びリードを奪った。19―16の38分にはインターセプトからWTBハンセンがトライラインに迫ったが、絡みついたフランスのSHデュポンが腕力で食い止めるスーパープレー。それでもアイルランドは前半終了間際にSOセクストンが冷静にPGを選択し、22―16で折り返した。

　後半は両軍のディフェンスがアタックを上回ってしばらくスコアが動かなかったが、アイルランドはキーナンの「50:22」により敵陣でラインアウトのチャンスをつかむと、セクストンに代わって登場したSOロス・バーンが20分にPGを決めて25―16。フランスも22分にラモスのDGで25―19と食い下がったが、アイルランドは巧みなキッキングで敵陣でのプレータイムを増やし、32分に19フェーズの連続攻撃から抜け出したCTBリングローズが左隅へ決定的なトライ（32―19）。ボーナスポイントを獲得する大きな勝利で18年以来5年ぶりの優勝へ一歩前進した。プレーヤー・オブ・ザ・マッチにはアイルランドのNo・8ドリスが選ばれた。