「アーリーエントリー」最速デビュー浦安SH小西泰聖、手首にスマイルマークのワケ…「感慨深い」

[ 2023年2月11日 19:08 ]

ラグビーリーグワン2部第5節   浦安64―26釜石 ( 2023年2月11日    東京・駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場 )

<浦安・釜石>デビュー戦を終え、左手首にあるニコちゃんマークをアピールする浦安のSH小西
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 浦安(旧NTTコム)のSH小西泰聖(22=早大)が後半18分から途中出場し、今季から導入された新制度「アーリーエントリー」でデビュー一番乗りを果たした。

 密集からの球出しや力強いタックルでチームの開幕5連勝に貢献。「思いっきりいけたので良かった」と安堵(あんど)の表情で取材に応じた。

 大学時代は活躍の裏で、約2年に及ぶ闘病生活やリハビリで競技から離れた日々もあった。「あの2年間を過ごしたからこそ、(今が)楽しいっていうのはある」と胸に刻んでいる。

 デビュー戦を終えた小西はスタンドへ、左手首に巻かれたテーピングをアピールした。そこには、スマイルマークが描かれている。「(闘病生活から復帰して)もう一回、ラグビーを始めるってなった時に母親から“楽しむことを思い出しな。これからは笑顔と感謝、ラグビーを始めた頃の気持ちを忘れずに”って言われた」との思いからだった。試合後は、応援のために集結した家族や早大の同期たちへ笑顔で手を振った。

 12日で競技復帰から1年が経過するという。「復帰した当初は、ラグビーは大学でやりきるっていう考えだった。こうして、日本最高峰の舞台でラグビーができていることが幸せ。感慨深いものがある」。リーグワンで、小西の新たなラグビー人生がスタートした。

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2023年2月11日のニュース