ロコ・ソラーレ“姉妹対決”制す マリリンに恩返し白星 決勝Tに進出

[ 2023年2月4日 04:38 ]

カーリング日本選手権第6日 ( 2023年2月3日    北海道北見市・アドヴィックス常呂カーリングホール )

ストーンの行方を見つめるLS北見の本橋(下)とロコ・ソラーレの藤沢(左)、吉田知(代表撮影) 
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 1次リーグが行われ、女子の北京五輪銀メダルで2連覇を目指すロコ・ソラーレはLS(ロコ・ステラ)北見との“姉妹対決”を9―7で制した。スキップ藤沢五月(31)が要所で好ショットを見せ、チーム創設者でもある本橋麻里(36)率いる妹分の育成チームを振り切った。フィロシーク青森との最終戦は3―8で敗れたが、6勝2敗の首位で決勝トーナメント進出。4日に2位の中部電力と対戦する。

 百戦錬磨のロコ・ソラーレが、要所を締めた。7―7で迎えた最終第10エンド、不利となる先攻ながら藤沢の好ショットで2点スチール。1投目にガードストーンの裏に隠れるようにストーンを置き、相手は万事休す。藤沢は「どちらにも転がる試合で良い形がつくれた」とホッと息をついた。LS北見は、ロコ・ソラーレで18年平昌五輪銅メダルメンバーの本橋が率いる育成チーム。日本選手権での初対戦で必死に食らいついてきた。

 藤沢は「対戦相手でも麻里ちゃんの声はよく聞こえる。先輩として学ぶべきところがたくさんある」と意思疎通の重要性を再確認。「今後も刺激し合いながら良い結果を残したい」と話した。

 ≪本橋「凄く遠い」≫LS北見にとっては、経験の差が露呈した敗戦となった。序盤から先行しながらも追いつかれる展開。試合巧者の先輩たちに終盤畳み込まれた。サードの本橋は「胸を貸してくれてありがとう、と思いながら戦っていた」と振り返り「ロコ・ソラーレは近いお姉ちゃんだけど、氷に乗ると凄く遠い存在。メリハリがあるお姉ちゃんたち」と表現。「全日本の常連になれるような底力を持つチームをつくっていきたい」と出直しを期した。

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