貴景勝 綱取りへ手痛い2敗目…阿武咲は琴勝峰との“2敗対決”制し首位に並ぶ

[ 2023年1月18日 17:58 ]

大相撲初場所11日目 ( 2023年1月18日    東京・両国国技館 )

<大相撲初場所11日目>貴景勝を押し倒しで破った琴ノ若(右)(撮影・会津 智海)
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 大相撲初場所は18日、両国国技館で11日目の取組が行われ、今場所番付筆頭の一人大関・貴景勝(26=常盤山部屋)が新小結・琴ノ若(25=佐渡ヶ嶽部屋)敗れ2敗目。首位を星の差1つで追う注目の“直接対決”は前頭8枚目・阿武咲(26=阿武松部屋)が前頭13枚目・琴勝峰(23=佐渡ヶ嶽部屋)をすくい投げで下し、2敗をキープ。9勝2敗で貴景勝と阿武咲が首位タイで並ぶことになった。

 1敗で単独トップに立つ大関・貴景勝は新小結・琴ノ若と結びの一番で対戦。押し倒しで敗れ連勝が8でストップ。横綱を目指す上で手痛い1敗を喫し、9勝2敗で阿武咲に首位タイで並ばれることになった。勝った琴ノ若は5勝6敗とした。

 その貴景勝を星の差1つで追う平幕勢の阿武咲と琴勝峰による“注目の一番”は、激しい立ち合いから鮮やかなすくい投げが決まって阿武咲に軍配。阿武咲は2敗をキープし、幕内初優勝へ向け首位に並んだ。敗れた琴勝峰は3敗目を喫したが、1敗力士がいなくなったため、初優勝へ望みを繋げた。

 3敗の平幕勢では玉鷲だけが白星。錦木との直接対決を突き出しで制し8勝目を挙げ、2場所ぶりの勝ち越しを決めた。錦木は4敗目で勝ち越しはお預け。平戸海は水戸龍に浴せ倒しで敗れ、連勝が3でストップ。東龍も遠藤に上手投げで敗れ、ともに4敗目を喫した。

 関脇勢は左足を痛め10日目の取組を休場した豊昇龍が再出場。初顔合わせの平幕・錦富士を寄り切りで下し7勝目。痛めた左足を気にする場面もあったが意地を見せ、勝ち越しまであと1勝とした。5勝5敗の若隆景は小結・霧馬山にとったりで敗れ、今場所は2桁勝利の可能性が消えた。4勝6敗の正代は平幕・佐田の海を押し出しで下し、5勝目を挙げた。

 優勝争いは2敗で貴景勝と阿武咲が並び、3敗の琴勝峰と玉鷲が追いかける展開に。貴景勝が敗れたことで豊昇龍や霧馬山ら4敗勢にも逆転Vへの望みが出てきた。

<大相撲初場所 幕内成績上位力士>

9勝2敗 阿武咲、貴景勝

8勝3敗 琴勝峰、玉鷲

7勝4敗 一山本、平戸海、宝富士、東龍、遠藤、錦木、大栄翔、霧馬山、豊昇龍

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