三段目・若ノ勝が6連勝でV王手「体がよく動いた」後ろ取られても猛稽古の成果で逆転勝ち

大相撲初場所11日目 （ 2023年1月18日    東京・両国国技館 ）

＜大相撲初場所11日目＞はたき込みで琴拓也を破る若ノ勝（左）（撮影・西海健太郎）
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　三段目の全勝対決は、若ノ勝（19＝常盤山部屋）が琴拓也（20＝佐渡ケ嶽部屋）を下して6連勝とした。

　得意の突き押しで攻め込んでいくと、右腕を手繰られて後ろにつかれた。絶体絶命の体勢からすぐに向き直って右へ回り込みながらはたき込んで逆転勝ち。「焦ったけど落ち着いているところもあった」と冷静に対応。部屋では埼玉栄高の先輩でもある大関・貴景勝（26）から厳しい指導を受けており、猛稽古で鍛えてきた。「体がよく動いた」とその成果が土俵で表れた。自身初の各段優勝が懸かる最後の相撲へ「優勝を考えないであと一番、しっかり自分の相撲を取れるようにしたい」と意気込んだ。

　もう一つの全勝対決は、魁禅（29＝浅香山部屋）が琴ノ藤（20＝佐渡ケ嶽部屋）を押し出して6連勝。もう一人の全勝だった琴拳龍（18＝佐渡ケ嶽部屋）は花房（19＝二所ノ関部屋）に敗れたため、三段目の6戦全勝は若ノ勝と魁禅の2人となった。13日目に優勝を懸けた直接対決が組まれることが予想される。