朝乃山が負けた…3場所連続“魔の11日目” 近大・伊東監督の命日に白星届けられず「悔しいです」

[ 2023年1月18日 16:05 ]

大相撲初場所11日目 ( 2023年1月18日    東京・両国国技館 )

<大相撲初場所11日目>大翔鵬に敗れた朝乃山(右)(撮影・西海健太郎)
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 6場所ぶりに関取に復帰した元大関の十両・朝乃山(28=高砂部屋)が大翔鵬(28=追手風部屋)に敗れて今場所の初黒星を喫した。

 立ち合いすぐに互いに得意な右四つに組み合うと、先に両まわしを許して朝乃山は上手が取れず。自身より13キロ重い大翔鵬に引きつけられて先に攻め込まれ、上体が浮いて寄り切られた。「相手に合わせた感じで上体も高かった。もっと自分から仕掛けていかないとダメですね」と反省。幕下で1敗を喫した先場所と先々場所の6番相撲も11日目で、奇しくも“魔の11日目”にまた敗れてしまった。

 この日は近大相撲部の前監督で3年前に亡くなった伊東勝人さんの命日。勝って白星を届けることはできなかった。神妙な面持ちで少し沈黙した後に「悔しいです」と一言。昨年は出場停止中で相撲が取れず、関取として戻ってきた今年はなんとしても勝ちたかったはずだ。「あまり意識しないようにはしていました」と平常心を心掛けていたが「硬かったか、僕の弱いところが出ました」といつも以上の緊張感があった。それでもまだ1敗で、1場所での幕内復帰の可能性はまだ十分にある。「今日の命日に限らず、毎日相撲を取って白星を届けることが恩返し」と前を向き、恩師に思いをはせた。

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2023年1月18日のニュース