“令和の怪物”落合が6連勝「大相撲という舞台を楽しめている」強心臓で史上最速新十両へ王手

[ 2023年1月18日 14:59 ]

大相撲初場所11日目 ( 2023年1月18日    東京・両国国技館 )

<大相撲初場所11日目>颯富士を破った落合(撮影・西海健太郎)
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 昨年の実業団横綱で幕下15枚目格付け出しの落合(19=宮城野部屋)が颯富士(21=伊勢ケ浜部屋)を破って6戦全勝とした。

 立ち合い右で張って左を差すと、前に出ながら右も差して一気に走り、相手に何もさせずに寄り切った。「回転のある突っ張りから横の動きが速い相手だったので、距離を詰めて密着したかった」という作戦通りの完璧な内容。20、21年度の高校横綱が、19年度の高校横綱の颯富士に力の違いを見せる相撲で完勝した。

 デビュー場所ながら、初土俵とは思えない堂々とした立ち振る舞い。「この大相撲という舞台を楽しめているのでとてもありがたいです。前日に相手のことを考えたり、土俵下に座っている時は緊張もするけど、それも含めて楽しいなという思いです」。幼い頃から夢に見ていたプロの土俵で、物怖じせず楽しめているところに強心臓の大物ぶりが表れていた。

 幕下15枚目格付け出しの力士がデビュー場所で6連勝するのは、成田(のちの関脇・豪風)、内田(のちの小結・普天王)、下田(のちの幕下・若圭将)に続いて史上3人目。7戦全勝すれば06年夏場所の下田以来となる。下田は番付運に恵まれず十両昇進を果たせなかったが、この地位で全勝すれば史上初の所要1場所での新十両昇進が確実となる。最後の一番へ向け「自分のできる準備をしっかりして戦うだけ」と気を引き締めた。

 幕下60枚目格付け出しから連続優勝で無敗のまま関取に上がったのは過去3人。昭和の大横綱・輪島、「平成の怪物」と呼ばれた武双山、「平成の新怪物」と呼ばれた雅山。角界に旋風を巻き起こした先輩たちに続き“令和の怪物”落合が大記録を作っていく。

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2023年1月18日のニュース