谷原秀人 4差ひっくり返して連覇!「44歳もまだまだ優勝できる」

[ 2022年12月5日 04:40 ]

男子ゴルフツアー 日本シリーズJTカップ最終日 ( 2022年12月4日    東京都 東京よみうりCC=7023ヤード、パー70 )

優勝トロフィーを手に笑顔を見せる谷原秀人(撮影・西尾 大助)
Photo By スポニチ

 4打差5位から出た谷原秀人(44=国際スポーツ振興協会)が5バーディー、ボギーなしの65をマークして通算12アンダーで逆転し、昨年大会以来となるツアー通算17勝目を手にした。10年ぶり史上6人目の大会連覇。今季最年長のツアー優勝者となった。前週、初の賞金王戴冠を決めた比嘉一貴(27=フリー)は通算2アンダーの20位で、4勝した今季の獲得賞金は1億8159万8825円だった。

 ベテランの44歳もシビれるパーパットだった。グリーン傾斜の強い難関18番。谷原は2メートルのフックラインを沈めて右拳を握る。4打差をひっくり返す鮮やかな逆転劇。22年シーズンを、大会連覇という最高の形で締めた。

 「今年活躍した30人しか出られないフィールドで一番になれるのは本当に幸せ。44歳もまだまだ優勝できる」

 5位で迎えた最終日、「絶対チャンスはある」と思っていた。もくろみ通り、ボギーなしの65。パー3の18番もあえて第1打をグリーン手前に外した。パーの確率を高くするため、昨年に続いて実行したマネジメントだった。日本人選手最年長出場者だが、若手にはない経験がある。大学の同級生の久保超路(ひろみち)キャディーは、「中年の星ですね」と賛辞を贈った。

 プロ21年目。選手会長を務めた今季、高額賞金の新ツアーLIV招待にも参戦した。批判の声も聞こえた。だが、従来とは違う開催方法で世界トップクラスとも戦い、「刺激をもらった」と言った。

 今季ツアー優勝者の平均年齢は史上最も若い28・23歳。そんな中、最終戦で最年長優勝者が誕生した。「上げちゃったね、俺が」と笑うが、第一線を譲るつもりはない。来季もツアーを問わず海外にも挑戦する方針。「この年になってチャンスは減りつつあるけど、年間1勝は頑張っていきたい」と力強く言った。

続きを表示

2022年12月5日のニュース