アメフト早大 亀井主将は日本ハム・清宮の「影武者」だった「結構バレなかったです」

[ 2022年12月5日 16:20 ]

カメラマンの要望に応え、5年ぶりに一塁側のブルペンで捕手の構えを見せる早大・亀井主将
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 アメリカンフットボールの大学日本一を決める「甲子園ボウル」(18日)の記者発表会見が5日、甲子園球場であり、出場する関学大(関西代表)と早大(関東代表)の監督、主将が健闘を誓い合った。

 3度目の甲子園帰還に、早大・亀井理陽主将(4年)は感慨深そうな声を上げた。「高2、大学1年とここに来たけど、まだ一度も試合に出ていない。今度こそ出場して、やりきって勝ちたい」

 早実高の野球部出身。1学年上に清宮幸太郎(現日本ハム)がいて、亀井が2年の時、選抜大会で聖地の土を踏んだ。大会屈指のスラッガーだった清宮と違い、亀井は背番号17の控え捕手。体型が似ているとの理由で、「フィーバー」の主役だった先輩の影武者を務めたこともある。「帽子を深くかぶって、反対側から球場の外へ出たり…。結構バレなかたったです」。ただ、出場機会はゼロ。右肩と右肘を痛め、大学ではアメリカンフットボールに転向した。前回、早大が甲子園ボウルに出場した3年前も、スタイルしてサイドラインで声を上げていたものの、フィールドに立つ夢はかなかわなかった。今度こそ、の思いは強い。

 プロ野球の道へ進んだ偉大な先輩との交流は今も続く。今季のシーズン中に3度、LINEで激励のメッセージをもらい、大一番だった法大戦(11月23日)の前も一緒に食事して、勇気を得た。「絶対に日本一になれよ」――。甲子園ボウル出場が決まった後の文面は、シンプルでも亀井の心を打った。父・竜二さんは早大ラグビー部出身で、清宮の父・克幸氏(現・日本ラグビーフットボール協会副会長)とともに大学選手権を制した経歴を持つ。関学大を倒して、早大初の日本一へ。亀井の覚悟は決まっている。

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2022年12月5日のニュース