国立で9季ぶり早明戦 明大5トライで快勝!観客3万5438人が後押し石田主将「自分たちの力になった」

[ 2022年12月5日 04:45 ]

関東大学ラグビー対抗戦グループA   明大35―21早大 ( 2022年12月4日    国立 )

<早大・明大>前半、先制トライを決めた斉藤に駆け寄る明大フィフティーン(撮影・沢田 明徳)
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 98度目となった伝統の一戦は明大が早大を35―21で下し、通算成績を41勝2分け55敗とした。FW陣がセットプレーで好機を演出し、WTB石田吉平主将(4年)らバックス陣が計5トライ。対抗戦を6勝1敗の2位で終えた。全国大学選手権の出場校も全て決定。明大は初戦となる25日の準々決勝で、早大―東洋大の勝者と対戦する。

 9季ぶりに国立競技場で開催された伝統の一戦。3万5438人の観客が見守る舞台で白星をつかんだのは明大。石田主将は「このように(国立で)できてうれしい。たくさんの観客の中で試合ができたことが、自分たちの力になった」と喜びをかみしめた。

 テーマとした「コネクト(結束)」には2つの意味があった。まずはチームが一つになること。前半に挙げた3トライは、いずれも敵陣でのラインアウトを起点にCTB斉藤、石田、FB安田が決めた。FWが安定したセットプレーでボールを供給し、つないだ好機をバックスの決定力で得点につなげた。

 もう一つは大学選手権に「つなげる」こと。昨季は決勝で帝京大に敗れ、今季の対抗戦でも屈した。「リベンジしないといけない相手がいる」と石田主将。対抗戦の2位はあくまで通過点だ。

 早大とは準々決勝で再戦する可能性がある。近年の早明戦は対抗戦と大学選手権の両方で戦った18、19、21年度で連勝はない。石田主将は「連続で勝てないと言われてきた。今度こそは2度勝ちたい」と意識する。ライバル対決のジンクスを破って帝京大へ雪辱――。両方を達成した先に、4大会ぶり14度目の頂点がある。

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