花車優　男子200M平泳ぎ逃げ切り2冠達成「100Mも優勝できたので、ブラボーです」

男子200メートル平泳ぎで優勝し3位の武良竜也（左）と健闘をたたえ合う花車優
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　競泳のジャパン・オープン最終日は4日、東京辰巳国際水泳場で行われ、男子200メートル平泳ぎは今夏の世界選手権で銀メダルを獲得した花車優（22＝キッコーマン）が2分8秒86で優勝した。男子50メートル自由形は塩浦慎理（31＝イトマン東進）が22秒02で制覇。男子100メートルバタフライは水沼尚輝（25＝新潟医療福祉大職）が51秒58で制し、女子200メートル平泳ぎは渡部香生子（26＝USM）が2分25秒37で頂点に立った。

　200メートル平泳ぎで花車は最初の50メートルのターンは5番手。75メートル付近でトップに立ち、逃げ切った。自己ベストには0秒87届かなかったが、100メートル平泳ぎとの2冠を達成。長水路の年内最終レースを終え「100メートルも優勝できたので、ブラボーです。今までの水泳人生で一番充実した一年を過ごせた」と笑顔を見せた。

　今季は初の日本代表入りを果たし、世界選手権で銀メダルを獲得。さらなる進化へ向け、現在は水の抵抗の少ない細く長いストリームラインをつくることに取り組んでいる。サッカーW杯で躍進中の日本代表にも注目しており「同じスポーツ選手として刺激になる部分は少なからずある」。世界選手権福岡大会を控える23年に向け「来年は2分6秒台を出さないといけない」と力を込めた。（木本　新也）

　≪渡辺　暴力報道に店側に謝罪済みと語る≫元世界記録保持者の渡辺は約1年1カ月ぶりとなる長水路の200メートル平泳ぎで2位に食い込んだ。2日に慶大日吉キャンパス内の飲食店で暴力沙汰を起こしたことが一部で報じられ、予選レース後に自ら言及。後輩と飲酒中にグラスなどを壊したことで店側と口論に発展したという。「お騒がせして申し訳ありません」と頭を下げた上で「僕自身、（同席した）学生を含め暴力沙汰の事実はありません」と説明。警察の事情聴取に対応し、店側に謝罪を済ませているとした。

　≪塩浦　目標届かず≫塩浦は目標の21秒台にはわずかに及ばなかったが「勝ててうれしい」と笑顔を見せた。サッカー日本代表のGKシュミットとは中大時代の同級生で同じ寮に住んでいた間柄。W杯開幕後もグループLINEを通して連絡を取り合っており「僕もああいう場所に行きたい」と24年パリ五輪で日本に歓喜を起こすイメージを膨らませていた。