FB山中が味方のミスを帳消しする先制トライ SOに入っても存在感 日本代表が豪州Aに勝利

[ 2022年10月15日 00:36 ]

ラグビーアサヒスーパードライチャレンジシリーズ2022最終戦   ジャパンXV52―48オーストラリアA ( 2022年10月14日    大阪・ヨドコウ桜スタジアム )

前半、先制トライを決める山中 (撮影・後藤 大輝)    
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 強化試合3連戦の最終戦に臨んだ日本代表(GS)ジャパンXV)は、オーストラリアA代表に52―48で勝利。シリーズを1勝2敗で終え、いよいよ今秋初のテストマッチとなる今月29日のニュージーランド戦(東京・国立競技場)に臨む。

 FB山中亮平(神戸)は3試合連続で先発フル出場。この日は仲間のミスを先制トライにつなげる執念も見せた。前半3分、ラインアウト起点の攻撃でCTBライリーが右斜め前へゴロパント。これをWTB松島が確保したが、乱れたオフロードパスが山中の左膝付近に当たった。だが幸いノックオンにはならず。チーム最年長の34歳は必死にボールを追い、デッドボールラインぎりぎりのところで押さえて先制トライを奪った。

 今夏のフランス2連戦も15番で先発。フランス帰りの松島幸太朗も代表に復帰したが、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチの信頼を勝ち取り、オールブラックス戦でも15番で先発する公算が高い。19年W杯以前は主にSOでプレーしていたこともあり、この日も21歳と若き司令塔の李承信を手厚くサポート。攻撃の流れの中でファーストレシーバーになることも多く、確実に存在感を増している。

 実家は会場から自転車で20分の距離にあるといい、この日は多くの旧友が応援に駆け付けたという。故郷に錦を飾る勝利に、山中も「気合が入った。勝ち切れて良かった」と笑顔。個人としても高いパフォーマンスで3連戦を締めくくり、王国に胸を借りる。

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2022年10月14日のニュース