柔道日本 混合団体戦5連覇 増地監督「勝負は紙一重。選手を鍛えていきたい」

[ 2022年10月14日 04:09 ]

柔道世界選手権最終日 ( 2022年10月13日    ウズベキスタン・タシケント )

混合団体で5連覇を達成し、金メダルを手に写真に納まる日本=タシケント(共同)
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 男女混合団体戦が行われ、日本は決勝でフランスを4―2で破り、同種目が初採用された17年大会から5連覇を果たした。初戦の2回戦でドミニカ共和国、準々決勝でオランダ、準決勝でドイツにいずれも4―0の完全勝利を収め、決勝では昨夏の東京五輪で金メダルを奪われた最大のライバル国にリベンジ。覇権を奪回し、24年パリ五輪へ突き進む。

 東京五輪の屈辱を、ほんの少しだけ晴らした。決勝は3―2で第6戦までもつれ込んだが、女子70キロ級銅メダルの新添(自衛隊)が10日の個人戦でも勝利していたゲイエを絞め技で仕留め一本勝ち。緊張から解き放たれるように、畳の上で満面の笑みを浮かべた。

 準決勝までは3試合連続で4―0の完全勝利。日本はより多くの選手に国際舞台を経験させるため、男子90キロ級の田嶋(パーク24)ら5人の団体戦要員を積極起用した。決勝は新添に加え、女子57キロ級の舟久保(三井住友海上)、同78キロ超級の冨田(コマツ)と個人戦代表が出場。しかしこの2人はそれぞれシシケ、78キロ超級新女王のディコに一本負けするなど、団体戦要員を使えない五輪での勝負には不安を残した。

 フランスとの決勝での対戦は、東京五輪を含め18年世界選手権から5大会連続。永遠のライバルとの覇権争いは、24年パリ五輪でも濃厚。女子の増地克之監督も「避けて通れない相手。しっかり勝つことができたが、勝負は紙一重。選手を鍛えていきたい」と気を引き締めた。

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2022年10月14日のニュース