リーチ3戦連続先発フル出場で圧巻パフォ オールブラックス戦へ金星3箇条 日本代表が豪州Aに勝利

[ 2022年10月14日 23:34 ]

ラグビーアサヒスーパードライチャレンジシリーズ2022最終戦   ジャパンXV52―48オーストラリアA ( 2022年10月14日    大阪・ヨドコウ桜スタジアム )

後半、強烈なタックルを仕掛けるリーチ(右) (撮影・後藤 大輝)     
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 強化試合3連戦の最終戦に臨んだ日本代表(GS)ジャパンXV)は、オーストラリアA代表に52―48で勝利。シリーズを1勝2敗で終え、いよいよ今秋初のテストマッチとなる今月29日のニュージーランド戦(東京・国立競技場)に臨む。

 フランカーのリーチ・マイケル(BL東京)は全3試合に先発フル出場。この日は第1戦以来のトライこそなかったが、前半終了間際には右サイドで攻撃参加し、WTB松島にラストパスを出してトライを演出。ディフェンスやブレークダウンへの働きがけなど、あらゆる場面で高いパフォーマンスを発揮した。

 何より最終戦で初勝利を挙げたことに、「最後ギリギリだったが勝てて良かった。これで勢いに乗ってオールブラックス戦に向かえる」と胸をなで下ろした。W杯には3大会連続で出場し、15、19年大会は主将の重責を担った。特に前回大会は股関節のケガもあり、1人のプレーヤーとしては精彩を欠いたが、その後計6カ所の手術を受けて体のメンテナンスを完了。肩書きもなくなったことで自分のプレーに集中できており、この3連戦は完全復活を印象づけた。

 いよいよ2週間後は“母国”であるニュージーランド代表と対戦。過去6戦全敗、95年W杯では今も最多失点記録として残る17―145の歴史的大敗を喫した王国を倒すのは容易ではない。金星をもぎ取るための鍵には「きつくなった時にどれだけ(パフォーマンスを)出せるか、集中できるか、動けるか。きつくなった時にコネクトして、プランを遂行できるか」と語ったリーチ。円熟期を迎えた34歳は静かに闘志を燃やした。

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2022年10月14日のニュース