スノボ飛田流輝「期待に応えたい」W杯開幕前に練習公開

[ 2022年10月14日 17:09 ]

本格的なシーズン開幕を前に練習を公開した飛田流輝
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 スノーボード男子の飛田流輝(23=ウィルレイズ)が14日、本格的なシーズン開幕を前に神奈川県横浜市の屋内練習施設「スノーヴァ新横浜」で練習を公開し、「北京五輪は全く自分の滑りができずに落ち込んだが、メンタルを鍛えてきた。まずはW杯に集中したい」と今月22日に開幕するビッグエア(BA)第1戦(スイス・クール)に照準を定めた。

 19~20年シーズンはW杯種目別スロープスタイル(SS)で総合優勝を果たした飛田だが、初出場だった今年2月の北京五輪はSSが19位、BA29位と振るわず。「思うような滑りができずマイナス思考になった」と気持ちの切り替えができず、BAでは着地で転倒を繰り返した。

 再出発のシーズンを前に、メンタル面では「運が来るように」と私生活から見直しを図っている。「自分はだらしない」という過去に別れを告げ、部屋の整理整頓をする、洗い物はすぐに片付けるなど小さなことから改善。練習でも失敗を引きずらず、ポジティブ思考でチャレンジすることを心がけているという。

 技術・体力面では五輪で着地の失敗を重ねたことから、パーソナルトレーナーを付けて上半身や体幹の強化に着手。着地も北京五輪の人工雪が固められた堅い台ではボードのエッジから下りる方法では転倒した反省から、面で下りる方法へと修正を図っているという。

 今月11日までは単身ニュージーランドに渡り、約1カ月間の雪上トレーニングに励んだ。練習中のケガの影響もあり、男子でビッグタイトルを獲得するには必須となりつつある5回転技は成功できなかったというが、SSでの3連続ジャンプなどを重点練習し手応えもつかんだようす。4月から社会人となり、「会社の支えがなければ合宿にも行けなかった。同期も仲が良く応援してくれる。期待に応えたい」と恩返しの思いも込めてシーズンに突入する。

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2022年10月14日のニュース