松山 連覇へ苦闘7差41位発進「いいショットを一発も打てなかった」

[ 2022年10月14日 04:06 ]

米男子ゴルフツアー ZOZOチャンピオンシップ第1日 ( 2022年10月13日    千葉県 習志野CC=7079ヤード、パー70 )

13番、バーディーを決め声援に応える松山英樹(撮影・西尾 大助)
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 大会連覇を狙う松山英樹(30=LEXUS)は2バーディー、3ボギーの71で回り、1オーバーで首位と7打差の41位発進となった。前日はプロアマ戦を途中棄権したが、コンディション面の不安は一蹴。あと1勝に迫る米ツアーのアジア人最多勝利へ、2日目以後の逆襲を目指す。ブレンダン・スティール(39=米国)が6アンダーで首位に立った。

 松山だけが目指すことのできる「連覇」への戦いが始まった。雨に打たれた初日。「自分のいいショットを一発も打てなかった」と言う。それも理想が高いからこそ。前半11番では2打目をグリーン右奥の林に入れるトラブル。圧巻のロブショットでナイスボギーとするも「あそこに打ってるようじゃ話にならない」。満足にはほど遠かった。

 前日、プロアマ戦を途中棄権したコンディション面の不安は一蹴した。米ツアー関係者は背中痛が原因としたが、松山は「背中ではない。大丈夫です」と言う。プロアマ戦では乱れる場面もあったティーショットも「思ったよりフェアウエーにいったと思います」。13番パー3では8メートル、後半3番では5メートルを沈めてバーディーと今後の逆襲を予感させた。

 日本での試合は1年ぶり。前夜は先月のプレジデンツ・カップで戦った世界選抜で今大会出場の10選手を千葉県内の焼き肉店に招待する“おもてなし”。代金も松山が持ち「皆さん、喜んでくれたと思います」と笑顔を見せた。地元開催と連覇の期待を一身に背負う日本のエースにとってもリラックスできる時間となった。

 首位とは7打差。ホールアウト後は練習場に直行。今回、スポット参戦しているプロコーチの黒宮幹仁氏が見守る中、暗くなるまで一心不乱にボールを打ち続けた。「全体的に直していければ。少しでも(差を)縮めて4日目に臨めるようにしたいです」。米ツアー8勝で崔京周(チェキョンジュ)(韓国)と並んでいるアジア人最多勝利記録更新へ。松山が本領を発揮するのはこれからだ。

 ▼1位ブレンダン・スティール 18番でバーディーを取るとその日の夕食がおいしいっていうけど、4連続バーディーで終われたので、凄く気分がいい。

 ▼6位比嘉一貴 パー5でしっかりバーディーを取れたのが良かった。途中のピンチもセーブできて、パッティングで流れがつくれた。

 ▼55位河本力 最初は緊張しているのが自分でも分かるくらい。まだ全部足りない。ティーショットが不安定で苦しかった。

 ▼55位大西魁斗 バーディーチャンスは結構ありましたが、そこでパットが入ってくれなくて残念。(この日が24歳の誕生日で)コースでもおめでとうと言ってもらいました。もう少しバーディーが取れれば良かったです。

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2022年10月14日のニュース